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-013.MOEのパリガイド<1>

フランスの学校ではよく課外授業に出かけます。

小学校4年生のMOEはどんなところへ行ったのでしょう。

たとえば、授業ではポエムの暗唱を1年生の時からやります。

その作家の家がパリにあるとわかると「行ってみたい! まだ生きてる?」などと興味津々。

古いお城へ行って、歴史を肌で直接感じたり、勉強したり。

アトリエで彫刻をまねして作ったり。

楽しい体験がいっぱい!!

そんな訳で、MOEの案内するパリです。

CHÂTEAU DE VINCENNE

photo©manabu MATSUNAGA                             ↑▶をクリックするとスライドショーが始まります↑

パリから一番近いお城がシャトー・ドゥ・ヴァンセンヌです。

MOEは学校の課外授業として、2日にわたり見学&アトリエを体験しました。

そして、課外授業が楽しいと「ヴァンセンヌに行こうよ!」と家族を誘います。

 

パリのメトロ1番線の終点にヴァンセンヌ城があります。

12世紀にカペー王朝の君主によって狩猟用の館として建てられました。

昔はこの辺り一面、森だったのです。

歴史的に主要なお城ではないと見なされていたため、ガイドの本などには小さくしか載っていなかったのです。

けれど、城壁の中へ一歩足を踏み入れると時代の流れをしっかりと感じることができます。

1994年から類を見ない程のスケールの大きな考古学的発掘作業が行われています。

そこで、明らかになる中世に関する事実に注目が集まるようになったのです。

高性能な水力システム、構造強化のための鉄材の使用、など当時では考えられない技術が発見されています。

 

学校では、ガイドの説明を受けながらお城をくまなく歩きます。

王宮としてどのように使われてきたか?

フランス革命後、軍事的要塞としてどのように使われてきたか?

教科書ではなく、歴史を目で見て肌で感じることができるのですから、興味津々で話を聞いたそうです。

 

そして、これぞフランス! 2日目はアトリエです。

お城でアトリエってどんなことするのだろう?

「ガルグイユGargoyleを粘土で作ったよ」

あの、教会やお城などの屋根に設置されている、ちょっと不気味な彫刻です。

水の排出口の機能を持っています。

「昔から、雨は不幸を連れてくると言われてるでしょう? 

だからお城や教会に中に雨が入ってこないようにガルグイユがあるんだよ」とのこと。

そんな役割を聞きながら、ガルグイユを作ったそうです。

 

CHÂTEAU DE VINCENNE

Avenue de Paris
94300 Vincennes 

33 / (0)1 48 08 31 20

5/2〜8/31 10h à 18h (16h45までに入場)

9/1〜 4/30 10h à 17h (15h45までに入場)

大人8€/18歳以下は無料

photo by Matsunaga Manabu
Text by chocolatmag