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Study

-010.夏休みの宿題

知ってた？　フランスでは”夏休みの宿題”はないんです。

しっかり２ヶ月間のヴァカンスは勉強を休みます。

 

日本の夏休みの宿題”自由研究”って、こども達の日常を切り取ることで出来上がっちゃうことがある。

そんな興味深い体験ができるような、夏休みを送りたい。

とchocolatmagは考えました。

宿題出されていないけど、勝手に”自由研究”発表です。

 

８歳児は岩場を歩くのが大好き。そして物作りが得意です。

ノルマンディの小さな海YPORTで出会った生き物達。

浜の特徴を生かした遊び。

冷夏で泳げなかったけれど、こども達は楽しいことは自分で作り出すのです！

この海にはどんな生き物がいるんだろう？　＜生物研究＞

  • 白い切り立った岩にはこんな洞窟が波の浸食によってできていました。入ってみたけど、ちょっと怖い（by３歳児）
  • 引き潮の時に現れる、尖った岩の海底。
  • 小さな岩の穴ものぞくと楽しい。
  • いちばんの引き潮の時には、まるで海藻の畑のよう。
  • 小さなカニや海老が海藻の影に隠れています。
  • 小学校２年生の国語の教科書で知った、イソギンチャクを発見！
  • 指で触ると吸い付きます。面白い！　でも毒を持つものもあるので注意！
  • よく見るとイソギンチャクがいっぱい。
  • グレーの海老と呼ばれる小さな海老も発見！
  • 小エビを捕まえようと真剣なこどもたち。
  • ぴょんぴょん跳ねるので、捕まえるのが大変。
  • 網でかき回すと生き物が動くよ！
  • 「海の底の散歩、楽しかった〜」by５歳児。
  • 崖の真下は丸い石と黄色い岩。
  • 引潮が始ると、岩の中を川のように海水が引いて行きます。
  • 海藻の上は滑るので歩くのが大変だけれど、すぐに上手に歩けるようになりました。
  • こんな貝がたくさん岩に張り付いていました。
  • 小さめのカモメが１メートルぐらいまで寄って来ます。
  • いちばんの引潮の日は、波打ち際まで500mぐらい岩場の上を歩きます。
  • その間にも発見がいっぱい。
  • 各自、興味を持つものが違うので、バラバラに黙々と。
  • 三日目にしてどこの岩の水たまりに生物が多くいるかを習得した8歳児。
  • 「石の下にカニがいるの。どかしてすぐに手を入れてすくうとだいたい捕まえられる」
  • そして、トビウオのように羽がある魚を何回も素手で捕まえました。
  • 「くすぐったーい。家に連れて帰りたい！」と8歳児。でも、海に帰して上げました。

photo©manabu MATSUNAGA                                                             ↑▶印をクリックするとスライドショーが始まります↑

 

YPORTはノルマンディ地方北の小さな浜です。人気観光地のエトルタから10km。

切り立った白い岩場に囲まれた石ころだらけの小さな浜は、昔漁村として栄えました。

潮の満ち引きが激しく、刻々と浜の様子が変わっていきます。

３日間この浜に通って、引き潮の時に現れた岩場を探索です。岩の間に取り残された海水。

そこには小さな魚や海老、カニが！！そして、海の中にゆらゆらと生えているはずの海藻の絨毯の上を滑らないように歩く。

国語の教科書に出てくる”イソギンチャク”も発見、触る、吸い付く、縮む。。。

岩の色も丸く白かったり、もっと沖へ行くと茶色のとげとげの形だったり、全てが”自然が作り出した形”ということに改めて驚きました。


石コロコロの浜では、創作意欲がわき上がります。〈作品作り〉

  • まん丸い石ころの浜には、小さな船が何艘か置かれています。
  • 小さな船に触ったり、ペンキを塗って直しているおじさんを観察したり。
  • 日本語の教科書で出てきた「ワイヤーとロープ」の違いを実際にみたり。
  • 小さな浜を見渡して、今日は何をしようかと相談中。
  • 海藻は何かに使えそうだ！　
  • 波が引く時に、カラカラと石がぶつかり合う音がきれい。
  • 浜の端から端を歩いてお気に入りの石を拾います。
  • ふのりを楕円の石に濡れたうちに貼付けます。乾くと落ちない。
  • 乾いたら顔を描いて。。。ティーパーティをしています。
  • 丸い石と、穴の開いた石をセットにして。家の棚に飾りました。
  • 寒かったので、日で暖められた大きな石を体に乗せて！　丸い石の別の使い方！
  • 風が強かったので、濡れたジュラバを石で押さえました。石の別の使い方＃2
  • わかめがたくさん打ち上げられ、すくって集めるだけでも楽しい。
  • 夢中になって、海に入って本格的にわかめを集めました。
  • 集めただけではつまらない。ハート形を作ることにしました。
  • 「だったらもっと必要だね！」と8歳児。集中！
  • 乾くと縮んでしまうので、何重にも重ねます。
  • ８歳児の指令の素に、５歳児もわかめ集めに参加。よく働きました。
  • 午前中からお昼過ぎまで時間をかけて作ります。
  • もう少し！　まだ隙間がある。集めます。
  • 乾いた！　できた！　みんなの影を入れて記念撮影。

photo©manabu MATSUNAGA                                                             ↑▶印をクリックするとスライドショーが始まります↑

冷夏のフランスのバカンス。北の海では泳げない夏は毎年のことです。なので、こどもたちは浜で遊ぶ達人。

砂浜では得意の砂遊びを、でもこんな石コロコロの浜が初めてのchocolatmagのこども達。

「歩きづらいねー」「敷物敷いてもおしりいたいね」などと文句を言いながらも、すぐに遊び始めました。

ここの石の特徴は丸く、白く、穴が開いているものが多いのです。そして、ふのり、わかめ、昆布などの海藻が豊富です。

まるで人の顔のよう！　ということでさっそくそんな石を探して拾います。海藻を髪の毛に仕立て、、、。

楕円ではなくビー玉のようなまんまるの石に合う、大きめの穴のあいた石を探してセットにしてみたり。

そして、わかめを海から穫って来てハートの形を作り出しました。

どんなところでも、極端な話し紙と鉛筆だけでも何か作り出せるはず。

そんなこども達のこんな創造力と想像力を大切にしていきたいです。

 

photo by Matsunaga Manabu
Text by chocolatmag

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