-010.クルニャンクールの蚤の市

 

パリで、蚤の市といえば、その広さや知名度から言って、クリニャンクールの蚤の市が一番です。


私はヴァンヴのほうが好きという方も多いと思いますが、歴史的にも、また世界一の広さを誇るマルシェとして、やはりドド~ンと重きをなす蚤の市なんです。名称は「クリニャンクールの蚤の市」で通ってるけど、実はパリをちょっと出たところのサン・トアン(Saint Ouen)市にあるので、こちらでは「サン・トアンの蚤の市」と呼ばれてますが、そこは観光を重んじるパリ市、オフィシャルサイトでも「クリニャンクールの蚤の市」と豪語しています。たどり着くには、延々とメトロの4番線に揺られ、終点のポルト・ドゥ・クリニャンクールで降りて、徒歩7分ほど。途中、アフリカの民芸品や職人・アーティストものを売る「マルシェ・ドゥ・プラトー」が左手にありますが、ここはまだ蚤の市・ブロカント品ではありません。以前、知り合いのO河原が、「クリニャンクールの蚤の市って、小さくて、いいもんないし、つまらなかった」って言ったので、「??どうして???」と聞いたら、ここだけ見て帰ってしまった(爆死)と。あああ~、いけませんね~、ここはまだ全然、蚤の市ではありません。その脇を通り過ぎて、高架下のブランド品のまがいものを売るしつこい商人を蹴散らし、左側に折れると、まだ蚤の市品には遠く、若者用洋品のスタンドがズラ~っと並んでますが、挫けずにズズイ~っと奥深く突進してゆくと、ああ、、、いい感じ、お宝がごちゃまんと・・・ やっとお目当ての場所に到着。しかし、とても広くて、12ほどの屋外・屋内のマルシェに分かれていて、ブロカント、アンティーク専門、デザイン家具の専門が多いマルシェとか、それぞれ特徴があるので、時間がない時は、下調べをして、探し物ドンピシャのマルシェに直行しましょう。

営業は土曜日~月曜日。実は金曜日の午後に開いている店もあるけど、業者間だったりするので、土曜日の早めに行くのが良いでしょう。月曜日は開店も遅く、閉まっている店も多いから、土曜・日曜に行ったほうが無難です。でも、私は買い付けに行くときとかは、月曜日。人も少ないので、ゆったりとみることもできます。もちろん土曜の朝のほうが品数豊富なので、臨機応変にどうぞ。

先にお話ししました、若者の洋品を購入しに、週末はごそっと若人(わこうど)が繰り出します。それに紛れ、スリやかっぱらいも多いので、保身には十分ご注意を。よくアメリカ人ツーリストのおばさんがバッグのひったくりにあっています。あとですね、男性で財布を持たずに、ポケットから札束をグワシッと出す人がいますが、やめてください。私のお客様にもいて、何度も悲鳴をあげて、蚤の市(パリ市内でも危ない)では、お札が見えないようにしてくださいとお願いしていますけど、直らず。どこで、誰が見ているかわかりません。ただでさえ、日本人・東洋系は現金を持ち歩いていると、スリやかっぱらいにとってはカモねぎなので。店主も、「あああ~、ちょっと店の中に入って」と慌てます。あの店は現金がたんまりあると狙われてしまうんです。現金は戻ってこないので、用心に越したことはありません。よろしくお願いします。まあ、値の張る品も多く、店舗なので、クレジットカードも使えますが、現金のほうが値切りやすいんですよ、はい。何はともあれ、クリニャンクールは広いし、お宝に夢中になって、注意散漫になることもあるので、十分お気を付けください。

< 9月〜パリのブロカント、V.G.予定>
9/9〜11 17区/Avenue de Ternes
9/10   3区/Place d’Italie
9/11     16区/Avenue du President Wilson
9/17〜18  11区/Boulvard Richard Lenoir
9/25     20区/<etro Pyrenees-jourdan

中止・延期になることもあります。ご了承を。(早朝・午前~18h、19hごろまで)

今月の「小躍りしながら購入した逸品」-010.
もう、絶対買い! 逃しませんで~の一点。


プリアンと呼ばれる1950年代ごろのキャンピング用折り畳み椅子。
集めてます。いきなり赤4つを超安価で見つけて、踊りまくりました。

今月の「なんでまた こんなの買っちゃったんだろう・・・」-010.
徹夜明けで通うこともあるブロカント、まさにまがさしてしまい、、、。


素敵なTGV(フランス版新幹線)用のトイレットペーパー。
いいでしょ~ でも、使うに使えず、、、だれかコレクターいませんか?

今月の「これは何でしょう?」-010.
これは何に使うもの?と聞いて見なくちゃ、わからない。
ヒント: 保存用ではなく、ある食品の調理・料理用です。

 

*-009.の正解:<ボトルの中に入れる装飾
田舎では、よく自家製のフルーツの食後酒に入ってます。
手作り物が多いけど、ビンに入れるのは大変そう。