-009.ヴァンブの蚤の市<4>

間が開いてしまいましたが、今回こそは、ヴァンヴの終了回でございます。
初めの一直線が終わって、フ~ッ、さあ次行くぞ~!というところ。オルガン弾きのおじさんは健在で、音色を聴きながら、購入品を思いめぐらし、少し反省もしたり、やっぱり買おうと思ったら、速攻で戻りましょう。失くなる可能性も高く、後々戻るのは億劫です。大体、どこにあったかわからなくなる人が多いのです、はい。もし、小腹がすいてたら、スタンドでクレープ食べたり、カフェ休憩もいいですね。腹が減っては戦ができぬと。でも、いいものが買われてしまうと焦る人はテイクアウトで、どうぞ。 ここからは、まっすぐ橋の前まで行って、道の反対側にわたって、また下ってくるというコース。1時間もしないで回れます。なんだか、さっきより人が多くて混んでると思うでしょ、それは道幅が狭くなってるからです。いつもいる常連スタンドも多いけど、最近はよく変わります。昔からの常連さんは、古着売り、BD=バンデシネ(ハードカバー、フルカラーのフランス版漫画本)専門、テーブルごとに値段均一で売っているところ、地べたに並べてたたき売りしているところなど、雑多なブロカント品が揃っています。 

BDは、コレクターも多く、人気のカテゴリー。専門業者もあまたありますが、定期的な蚤の市に出ているのは珍しい。ブロカントやヴィッド・グルニエには必ずいます。もちろん古い初版本とかは高価。フルカラーなので、手が込んでいて、日本の読み捨てマンガよりはご立派です。私はBDより、陳列用の丈夫そうな木箱のほうが欲しい。切手やテレカと同じように、毎年、分厚い年鑑が出て、今どれぐらいの価値があるか、一眼でお値段がわかります。どんな分野でも、コレクションの奥は深いですな~。まあ、<Tin Tin>とかは超人気だけど、初版本となると、恐ろしい値が付きます。日本でも同じですよね。私の持っている『サスケ』や『カムイ伝』、手塚治虫の『ブッダ』もいい感じかな?でも、投資ではなく、好きだから手放せませんよね。 橋の手前で蚤の市は終わりです。が、橋の上にものを広げて売っている人たちがごちゃまんといる。これは一般人で、家庭の不用品というより、拾ってきたものなどを売っています。見る必要なし。警察の手入れがあったのか、きれいさっぱり一掃されてたけど、暖かくなったら、またぞろ出てきましたね。

私たちは、それを無視して、道の反対側に進みましょう。こちら側もいろいろあり。お勧めは専門業者。古いブローチを扱うアメリカ人のおばさん、日本でも有名なキュイジーヌ用品専門、家庭のファブリック専門、飛行機・空港関連専門などなど。やはり、カテゴリー一つに集中して見せられると、ついつい引き付けられてしまいます。その他、古い道具類もあったり、ゆっくり見ていると楽しいです。いよいよ終わりに近づいてくると、香水瓶の専門スタンドや、古いペーパー類、レコード類のスタンドも。昔は、ペインターが斬新な(としかいいようがない)絵を売る人も多かったけど、最近は随分数が減り、小さな広場一つ分、空いてしまっています。最後のほうには、日本人がやっているスタンドもあるので、今日の成果を話し合ってみるのも一興かと。 ヴァンヴは屋外なので、晴れた日に行きたいけど、雨の日は商人たちもうんざりしていて、「あ~、今日は人が少ない」「早く売って帰りたい」心理が働いているので、つけ込む隙あり、頑張って値切りましょう。

<7月〜 パリのブロカント、V.G.予定>

7/16-17   9区/Boulvard Haussmann
7/23-24   20区/Cours de Vincennes
7/30-31   14区/Edger Quinet
8/06-07   13区/Avenue des Gobelins

中止・延期になることもあります。ご了承を。(早朝・午前~18h.19hごろまで)

今月の「小躍りしながら購入した逸品」-009.

もう、絶対買い! 逃しませんで~の一点。

何気なく集めているカップ。最上段右のプチ3個は初めて見たサイズ。
内心小躍りしながら、即購入。

今月の「なんでまた こんなの買っちゃったんだろう・・・」-009.
徹夜明けで通うこともあるブロカント、まさに間がさしてしまい、、、

ナンバー物にも弱いわたし。メタルのプレートにナンバリング。
買ったはいいが、はて、何に使うもの?スポーツか、現場検証か???
現在、植木のナンバリングに使用中で、トレビア~ン!

今月の「これは何でしょう?」-009.
これは何に使うもの?と聞いてみなくちゃ、わからない。

ヒント:木製の釣りおじさん、絶対に入らないと思うものに入れます。

*007の正解:<水の保養地での携帯用計量コップ
今風に言えば、スパで常時携帯して、1日3回、300ccづつ飲んでくださいねとか、量って飲むためのもの。これはVichyで使われていました。

colunm by Takaki
ジャーナリスト、コーディネーター、クリエーター
何でもコーディネートしちゃいます
ブロカント品のバイイングもメイン仕事の一つ
BRUTUS誌にパリのコラム連載中