-003.ヴィット・グルニエ最終章

2回にわたってお話ししてきましたヴィッド・グルニエ。今回はその総括でございます。

ヴィッド・グルニエのシーズンは暗くい冬が終わってから、3月半ば~10月が命。夏のヴァカンス中もやってます。まだ2月のうちに情報を集め、参加する所を決めます。週末や祝・祭日に開けれるので、同じ日に数箇所で開催されることがザラ。いつも一緒に参加する友人たちと、あの場所は雰囲気が悪い、買い手がけちだなど、自分たちの展示するお宝にあわせてのチョイスも重要です。

しかし、希望者が多くて、参加できないこともままある。8月末のヴィッド・グルニエに3月に応募したのに、参加拒否の返事がきたのが開催日の3日前!250~300のスタンドが出る大きなものなのに、あぶれてしまった・・3月に申し込んでですよ!う~ん、すごい人気だ。が、行ってみると、キャンディー売りのスタンドやカーボーイ・グッズを売る店とか出ていて、これは許せませんね。
おかげでうちにあふれ返るオブジェの山はそのままになってしまいました。

ヴィッド・グルニエのフリークの中には、まさにセミプロも多く、きちんとアンティーク商として登録しているブロカターやアンティーク商からクレームが続出し、もうずいぶん前に「同じ県内では1人、年に2回しか参加してはいけない」という法律ができてしまったんです。エ~、こんなに楽しいイヴェントなのに、年に2回~~~!?とブーイングも。でも、実は逃げ道が・・・登録時は代表者1人の名前で申し込み、4スペース分とか多めにしてあとはみんなで分け合うわけんです。私たちはいつも4人で参加するので、年に8回は参加できるというわけ。まあ、そのへんは主催者もお上も目をつぶっているんでしょうが。うちの地方では、参加費は1スペースで8ユーロが相場。会場全体も広いので、スタンドは長さ6m・奥行きも広く、うしろに車も泊められ、何かと便利なんです。
4人で参加だと24mの長さでらくらく展示で、それはもう圧巻ですよ。パリでは信じられない贅沢。以前、パリで2mx2mのスタンドで30ユーロ!なんてのもありました。キャピタルはさすがに物価高だし、売られている商品の値段も高めです。この広さじゃ、ものが少ししか置けませんよね。

というわけで、地方に出たら是非ヴィッド・グルニエを探してみてください。カモの人形を釣って景品をもらったリ、マネージュ(メリーゴーランド)など、必ず子供たちが遊ぶスペースもあり、子供も飽きることありません。屋外食堂も出ていて、その地のスペシャリテを食するのもお勧めです。

 

 

<9月 パリのブロカント、V.G.予定>
*9/11.12 11区/Boulvard Richard Lenoir 14区/Parc Montsouris
*9/18.19 13区/Boulvard Blanqui 15区/Rue Lacourbe 19区/Av. de Flandres
!!中止・延期になることもあります。ご了承を。(早朝・午前~18h、19hごろまで)

今月の「小躍りしながら購入した逸品」-003.
もう、絶対 買い! 逃しませんで~ の一点。

 

保存用ボーカル2点。L’IDEALは業界きっての製造元でした。
ボトル型も稀少。LE REVE、「夢」。陶器製のふたが魅力です。

今月の「なんでまた こんなの買っちゃったんだろう・・・」-003.

いや、いいんですよ、ポストマンの古い帽子。いいですよね?
でも誰も興味を持ってくれない・・・自分でかぶるしかないのか・・・?

今月の「これは何でしょう?」-003.
これは何に使うもの?と聞いて見なくちゃ、わからない。

 

ヒント:パリの有名百貨店の名入りです。

 

*002の正解:<果実収穫器>
写真ではよく見えなかったかもしれませんが、針の部分を枝に通して、ミュール(クロイチゴ)などの果実をとると、うしろの箱部分にたまる仕掛け。手作りの愛着品です。

colunm by Takaki
ジャーナリスト、コーディネーター、クリエーター
何でもコーディネートしちゃいます
ブロカント品のバイイングもメイン仕事の一つ
BRUTUS誌にパリのコラム連載中