2010年

7月

15日

-002.ヴィッド・グルニエに参加!

長年、蚤の市やブロカントに通っているうちに「いつか売る側をやってみたい」と思うように。
いつか、いつか、、、それはいつ? 業者じゃないので無理な話だったけど、一般参加のヴィッド・グルニエ(以下V.G)というカテゴリーが大人気となり、 いよいよ夢が叶いました。実は、V.Gフリークの友人がいて、昨年は一緒に3つほど参加したんです。

今回は今年一番初めのV.G参加のお話でございます。

 

さて、先ずは前日の準備。家中の不用品から、山になっているブロカント品がごちゃまん・・・なんでも売ってしまう気でどんなものでも持ってゆく。もう全てカテゴリー別に大箱に入っていて、あとはパラソルと裁縫用の折りたたみ式簡易テーブルを車に積み込む、詰め込むがもうパンパン。みんなで食べるランチも前夜にしっかり調理。出来合いのパテやハム、チーズで済ませようなんて、私は許せない!大食漢の胃が許せないんです!V.Gは朝が早く、大体6時・7時ぐらいから始まるけど、並べたりの準備に時間がかかるので、私たちは5時!!集合・・・超夜型の私にはベッドに入る時間なので、眠れるわけがなく、ギラギラの目で、ふらふらと出かけます。会場に着くと、いつも10番以内なので場所も好きなところを選べる。が、まだ真っ暗。しかし、出展者よりも早く、ハイエナのような買い手がもう うろちょろしているんですよ、あなた。コレクターや古いオブジェ愛好家にアンティーク業者とかで、この類の人たちは業界用語で「クー・ドゥ・カミオン(トラックの尻)」と呼ばれます。こちらが荷物を降ろすそばから車の後ろでもの漁りをするので、この呼び名がつきました。やはり、V.Gも蚤の市と同じで、朝一が勝負。
「早く行かないと他の人に良いものを取られてしまう」という強迫観念です。彼らは懐中電灯持参で何時間もぐるぐる何周もまわってお宝を探すわけ。まあ、私もこの類なんですが・・・アンティーク商たちは、超安価で購入し、自分のところで数十倍も高く売るわけで、あくどいし、超あこぎだよな~。でも、高価な品はこの時が良く売れるので、眠くても早く行かなければならないのです。

山のようにある販売品も1時間半ほどでやっと陳列が終わります。見せ方も大切。
ここはキッチンもの、ペーパー類、書籍、布もの、家庭雑貨、ブロカント品と分けて見せる。
不要な家庭用品は家にあっても邪魔だし、また持って帰りたくないので、50セント均一の箱を作ってとかも。私もそうだけそ、ごちゃごちゃに物が詰まった箱の中をかき回して、お宝を探すのがブロカント好きの心をくすぐるものです。準備が終わる頃にやっと空も白み始め、買い手も増えてくる。その間ハイエナさんたちはもう何十周目かで回ってきています。値段は蚤の市と同じで、値切られるので、少々高めにつけておくのが当たり前。値段を下げればお客様は喜んで買ってくれます。しかし、プロではないので、あまり高くはつけられないし、高すぎると残ってまた持ち帰らなければならないというのが微妙なところ。が、一番最初の買い手に「5ユーロです」というと、「じゃ、20セント」と値切られる。どうして5ユーロからいきなり20セントまで急下落するか、、普通2ユーロぐらいから始めて、歩み寄って3ユーロで落ち着くはずなんですが・・・ いや~お客さん、厳しいですね~、まったく。午前中はコレクターや業者が多く、真剣に物色し、購入率も高い。古いコイン、書籍、BD(バンデシネ=フランス版のハードカバーの漫画)、コースターにカフェのマドラーやブランド飲料名入りのコップなどがよくさばけます。私の商品内容は品数豊富で、古いブロカント物と日曜家庭雑貨が半々でマニアから一般人までひきつけます。日本の70~80年代の変身ロボとかも人気でした。フランス人はオタクが多いのでやりやすい。

ああ~、そろそろ昼も過ぎたし、お腹もすいてきたところでランチタイム。持ちよりでチーズにワインもあるし、みんなで楽しくピクニック気分。うちは和食です。から揚げや枝豆はいつも大人気。食べながら接客もして、みんなでワイワイと、これもV.Gの魅力ですね。午後も15時を過ぎると、ちょっと中だるみ~。子供服や日用品を安価で手に入れようとする人が多くなり、午前中の本気で探しに来ている人種とは異なります。だんだん、ひまだから散歩がてら行こうかという家族連れが多くなり、ほんとにひやかしです。そんな状況に活を入れるイヴェントが「魚釣り」。1年半ほど前から始まり、よく見かけるようになったアトラクションで、売れない残ってもしょうがないものを何個かまとめて袋や新聞紙でくるみ、魚釣りの竿で釣るというもの。少しでもものを減らしたいための策なので、値段も1回50セントぐらい。中身が?なところは日本の福袋みたいだけど、豪勢なものは入ってない、当たり前ですね。で、これがお子様に大人気。「ア~、魚釣り、魚釣り、僕もやる~」と駆け込んできます。売っている側も「魚釣り、やるよ~」と声をかけると、子供がたくさん集まってきて、人寄せにもなると。親も子供が飽きてきたし、50セントならいいか、と心許してしまう。子供がやるので、中身は子供が喜びそうなおもちゃなどですね。
 
こうして、夕方になり、大体は18時半~19時ぐらいで終了。商品を箱にまた詰めなおして、片付けるのがまたたいへんな作業。ずいぶん売ったはずなのに、購入した品が多くて、来たときより量が増えている時のほうが多い・・・車に入りません。出展者の中には、もう家に持ち帰っても邪魔だからと、捨ててゆく人が多い。そこへ軽トラで乗り入れて、根こそぎ持ち帰る人もいます。でもリサイクル精神旺盛で、これこそV.Gの真髄か・・・?

 

<7月 パリのブロカント、V.G.予定>           
* 7/17 ブロカント:19区/Place des Fetes  V.G.:12区/ Allee Vivaldi 通り
* 7/25  ブロカント:12区/Cours de Vincennes 

!!中止・延期になることもあります。ご了承を。(早朝・午前~19h00ごろまで)

今月の「小躍りしながら購入した逸品」-002.
もう、絶対 買い! 逃しませんで~ の一点。

 

商店で使われていたメタル製の帽子・被り物用の什器。
プロフィールで見る顔立ちのラインと色が素敵です。
1940年代?

 今月の「何でまた こんなの買っちゃったんだろう・・・」-002.

徹夜明けで通うこともあるブロカント、まさにまがさしてしまい、、、

 

いつも心奪われる古いメタル製の道具。
おお~、このアイロン置きは、板も残っていて、いい感じ。
あとで読んでみると、「ピュア・アスベスト」!!!
ギャ~~~ッ!!!呼吸をとめて、ビニール袋2重で厳重に密封。
フラ語読めるんだから、きちんと読んでから買えよ・・・・と反省。

今月の「これは何でしょう?」-002.
これは何に使うもの?と聞いてみなくちゃ、わからない。

 

ヒント:収穫。手作りのアイディア品です。


*001 の正解: <エキスパンダーの持ち手>
 日本でも80年代にアメリカ型の筋トレマシンが導入される前に使われていた胸筋を鍛える道具がエキスパンダー。2つの持ち手の間にバネが何本も通っていて、ぐぐぐ~っと左右にのばして鍛える、あれです。通常、持ち手も含めてメタル仕様なので、この木製物は1960年代以前のものでしょう。


colunm by Takaki
ジャーナリスト、コーディネーター、クリエーター
何でもコーディネートしちゃいます
ブロカント品のバイイングもメイン仕事の一つ
BRUTUS誌にパリのコラム連載中