-001.Jardin du Luxembourg

パリ

フランスはヨーロッパでも出産率がトップだって聞くけど、そんな国の子供たちはどうやって過ごしてるの?
パリに子供と来たけれど、何したらいい?
親子共にいい時間を過ごせるパリならではの場所ってどんな所?
そんな時に役に立ってくれそうな場所をこのコラムespace enfantで紹介していきます。
第1回目は、なんといっても公園。
子供ってせっかく旅行して何処が一番楽しかった?と聞くと「公園!!」なんて答えが返ってきたことないですか?
特に小さな子供は歴史的建造物なんて見せても興味無し、あたり前だけど。
駆け足に様々なものを見るのもいいけれど、ちょっと立ち止まってパリジャン&パリジェンヌ風にゆっくり公園散策。
そこで一番のお勧めはパリ左岸カルチェラタンの近くにあるリュクサンブール公園。
この独特のグリーンの鉄の椅子がトレードマーク。
カップルで座ってのんびりという絵が定番ですが、実は子供たちも思いきり楽しめる場所なんです。

正面入り口の目の前にある大きな噴水。ここでは木の船をレンタルして浮かべて遊べます。
1922年からここで営業。そのころからの船も傷めば丁寧に治しながら今だに使われているそう。
小さなスタンドでまず30分か1時間かを決めます。ちなみに30分でも結構遊べます。
まずお金を払うと身分証明書と引き換えに船と棒を貸してくれます。それだけこの船は貴重なものだという事です。
中には自分の船を持ってくる子供もいるらしい。
基本の遊び方は船を水に入れた後、棒で押す。水の流れと風を利用して噴水を何周も回らせる。
岸のほうに着たらまた押す。
風邪の無い日はなかなか岸まで戻ってこず、延々と棒を持って自分の船を追いながらくるくる噴水の周りをまわる。
なんともスローな遊びの時間なんです。
どこが面白いんだろうと思うかもしれませんが、これが結構真剣になってしまいます。
ひと遊びして公園を奥に進むとポニー乗り場です。
今日は小雨だったのでお休みでした。
その横には小さなマリオネット劇場があります。

土日と水曜(フランスの学校は水曜も休みなので)1日2回公演が基本です。
ポスターもレトロ。10歳の娘はもうちょっと興味薄?
更に進むとメリーゴーランドが見えてきます。フランス語で”マネージュ”といいます。

これはさらに古く1879年の開業。もう100年以上も前からくるくると回っているんです。
一番古い白象が最近まであったんですが、取り除かれてオーナーの家に飾られているとか。
残っているグレーの象もほぼ最初からあるらしい。
今自分の子供たちが100年以上も前の子供たちと同じように楽しんでいるのを見るだけですごい満足感。
これは貴重な体験だと思うんです。
パリにはこのようなマネージュが3カ所あるそうですが、なかでもここのはパリオペラ座を設計したガルニエ氏によってデザインされたもの。
子供と遊びながらホント歴史を感じられます。
このマネージュのもう一つの特徴は、スタンバイするとおじさんがお金を集めに来てくれ棒を渡してくれます。
おじさんは一回りすると定位置に戻り、ひょうたんの下に輪っかが下がったものを持ちます。
子供たちは小さな騎士ごとく棒を輪っかに入れキャッチします。
ウオーンという低く機械が動く音とチャランチャランという棒が鉄の輪に当たる音、それに子供たちの元気な声が重なって
みんなが幸せな時間を過ごせること間違いなし。
ちなみに1回1.5ユーロ、街中のミッキー達がチカチカしてるマネージュより安いんです。
この遊び、いちばん外側にいる馬に乗らないとできないので注意。

それでもまだ遊び足りない人は隣のPOUSSIN VERTへ。
子供2.6ユーロ 大人1.6ユーロを払って入る有料公園。
メリットは囲いがしっかりしてあるので、勝手に小さい子は外に出れないから安心。
地面は少し柔らかい素材が敷き詰められていて又、安心。
トイレが中にある。遊具が幅広い年齢層の子供に対応してるところ。
チケットをキープすれば1日中何回でも出入り可。
高学年の子供たちも楽しめます。
天気が良ければ隣のカフェテラスでクレープのおやつが、うちのお決まりコース。

半日は十分家族で楽しめます。                          

 

  column by ジャックゴルノー 純子 Jacgorno Junko
アクセサリー・デザイナー/たまにコーディネーター
2007年よりヴィンテージパーツを使用したアクセサリーブランド”j.jacgorno”をはじめる
作品はクリエーターが集まる展示会やマレ地区のブティックCULOTTE紹介
娘二人の母でもある