フランスの学校は絵を描かせる事が非情に多い様に感じます。
ポエム(詩)の時間にはそのポエムに合わせてまずイメージする絵を
描かせて、朗読させたりする楽しい授業です。
大人になると私は絵が苦手とか描けない・・・とか言う人が多くなります。
でも子供の頃はみ−んな絵を描いて育って来ました。
ことばが未だ上手く話せない頃には、かならず絵を描いて表現するし、
まず、いちばんたくさん描くのはママンの絵かな。
紙とえんぴつがあれば、かならず、「はい、ママン!」ってその日のママンの
表情をしっかり描かれてしまいます。
いつも怒っているママン顔は少しとんがっていたり。
笑っているママンの顔は口が顔からとびだしていたりします。
ありがとうの表現がきっとママの絵になって子供から造り出されるのだと思います。
世来が小さな頃に、ノートに忍ばせていた絵をみつけたことがありました。
やんちゃ坊主の世来を厳しくしつけるために、わたしはいつも怒ってばかりいました。
だから世来の描いた絵には、わたしの姿の後ろに悪魔に変したママンの絵だったのです。
子どもは、本当に敏感で、ナイーブです。うそはだいきらいです!
だから、ママンの本当の姿が何時も見えてしまうのですね。
column by 高山美奈/Takayama Mina
マガジン ハウスのパリ支局で編集に携わり
THE CONRAN SHOP japanのディスプレー、SHOPマネージャーを兼任
現在はparis Palais RoyalのJOURNAL STANDARDE LUXEのSHOPマネージャー
18歳男子のママンでもある