みなさま、大変ご無沙汰しております。気がつきましたらなんと最終更新から1年以上の月日がたっておりました。光陰矢のごとし。歳月人を待たず…… そして先頃は、戦後のフランス史上最悪の悲劇、大勢の市民を巻き込んだテロ事件が起きてしまいました。状況は極めて深刻であり、“エピキュリアン的日常”に戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。
それでも古今東西人を魅了してきた花の都、ヘミングウェイに“移動祝祭日”と称されたパリの市民には、数々の歴史的至難に屈しなかった文化的DNAが染みこんでおります。わたくしもこの地に住まわせてもらっている一住人として、その気概を共にしたいと思っております。今パリは燃えておりますが、決して萌え尽きることはないのです。テロ翌日のパリの様子を取材されましたので、宜しければご一読くださいませ。→★ 果敢なパリのマダムの元気になるメッセージはこちらです→★
今年一年のマイ・重大ニュースのひとつが人生初の恋愛本『パリマダ』こと『パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ』(ディスカヴァー21)を上梓したことでした。これらもすべて美とアムールの街パリに住まわせて頂いている恩恵であります。『パリマダ』ではその扇情的な帯の文句から、“不倫奨励本”という誤った解釈をなさっている方も多く、その名誉挽回の一冊にしたいとも思ってます。
わたくしが考えるところの“生涯恋愛”の意味ですが、ドンファンやカサノヴァのような一種の恋愛ゲームに生涯興じることではなく、ましてやニンフォマニアタイプ の性欲至上主義という意味でもなく、それこそピュアに生涯を(愛する一人のために)かけた恋愛のことです。limited time offerになってしまったとしてもそれは結果論であって、目的ではないのです。
では果たして一人の相手を愛し続けることは可能なのでしょうか? 大恋愛ののち結婚そして離婚… 今や巷でありふれた話しであります。“恋愛”は例えるならば旅。アドヴェンチャー精神をくすぐる目新しいワクワク感、リスクを伴うからこその高揚感… 非日常のそれです。対して“結婚”は、永続的に繰り返される日常のプラットホーム。信頼感や安心、安全が第一に求められます。
恋愛と結婚、両者はもともと乖離した概念といえます。
いかに、たった一人へ向かう恋愛の情熱をキープしつつ、結婚生活という惰性的日常を送るかの大命題。これこそ社会に生きる動物、人間にのみ課せられたアンビバレンツな人生リアルゲームでありましょう。そして、そこにこそセンシュアルライフへの鍵が隠されてるのです。
最後にお知らせがございます。来る12月17日夜に、東京の築地で人生初・男女問題専門弁護士先生と生涯恋愛をテーマにしたクリスマススペシャルセッションをさせて頂くので、宜しければ是非いらしてくださいね。夫婦間でも必要なルール、続く結婚、終わる結婚、いざ巻き込まれた時の対処法などから、ストーカー、セクハラ問題まで、事実は小説より奇なり。豊富な経験に則した実践トークが飛び出すこと、請け合いです。人生第二ステージのマナティ、真剣!(@'o'@)
column by 岩本麻奈/Iwamoto Mana
一般社団法人・日本コスメティック協会代表理事、皮膚科専門医
IRATI INTERNATIONAL 顧問
株式会社ドクターセレクト、株式会社セレクトビューティー、商品開発アドヴァイザー
銀座ツバキクリニック顧問医師
東京女子医大卒、慶応大学医学部で研修。市中病院で勤務ののち1997年に渡仏
現在はコスメプロデューサー、クリニックのコンサルタント
化粧品会社コンサルタントを務める傍ら、美容ジャーナリストとしても活躍
近著に『パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ』(ディスカヴァー・21)他美容本、多数
3人の成人した息子の母でもある
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