021.近・安・美味・台湾の旅

今回は、旧正月の終盤(2月末)に台湾を訪れましたので、その模様をスケッチしたいと思います。


実は、昨年10月に東京デザイナーズウィークにCONSENTABLE というテーブルを出展してみた(http://tokyodesignweek.jp/2014/exhibitors/details/005178.html)のですが、その時に知り合った出展者たちと仲良くなり、その中の台湾出身のデザイナーたちに誘われ、今回、日本のデザイナー2とともに台湾を訪れることになったのです。行ってみたら驚くほど東京に近く、旅費も物価も安く、美味しい食べ物が溢れる台湾の旅でした。


出発は金曜日。仕事を終えて、東京駅前から京成のシャトル便で成田空港まで1時間、1000円。

21:30発のバニラエアで約4時間。台湾の桃園国際空港に到着したのが(時差―1時間)0:30、往復エア代はこの繁忙期でも約4万円。

空港に到着すると、有り難いことに、台湾デザイナーたちのLEGOとEVELYNが深夜にも関わらず、車で迎えに来てくれました。最高の再会、うれしい瞬間です。


そして台北市内へ向かう道中、驚いたのはその街並みの清潔さと、日本のコンビニや日本車のディーラーや日本料理店の多いこと。かつて日本が統治した歴史を持つことも影響しているようですが、まるで東京からドライブでたどり着いたような既視感。これには驚きでした。

そして、台湾の気温は18度。出発する際の東京が4度くらいでしたので、沖縄に来たような暖かさ。喉が渇いたので「少しビールでも飲みに行こうか?」ということになり、途中で日本語が上手な「江戸っ子」を連れ出し、朝の5時まで飲んで食べてということになりました。行ったのは、この店。初日、到着早々、いきなり早朝まで飲み歩いた1日目でした。

「21號鵝肉」 

台北市錦州街21號(靠近林森北路口)

とても野生味溢れる”がちょう”ふつふつと腹の底からエネルギーが湧いてきます。

「台湾ビール」すっきりとしていてとても美味い。再会を祝い「cheers!」。


2日目は、先に現地入りしていたメンバーとホテル(スターホステル台北駅)で合流。ドミトリータイプの部屋で1泊2000円代という価格なのに、朝食つき、共用部のコーヒーは飲み放題、非常に居心地が良いシェアハウスのようなつくり。


ローコストながら、安かろうわるかろうにはしない、という気合いを感じます。


内装デザインも高い素材を使っていないのに、このデザインで、このリーズナブルさは、日本の常識を超えている。いい感じのシェアハウスに近い雰囲気。

「Star Hostel TAIPEI STATION」

台北市大同區華陰街50號4樓

自由に使えるカフェ。


そして、午後には、みんなで台湾風鉄板焼きランチへ。この店オススメの牛肉の辛炒め、そして台湾ビールを堪能。

食後には、LEGOがオススメのBUBBLE TEA(タピオカミルクティー)の元祖、春水堂でオリジナルを。

「大埔鉄板焼」台北市松江路31號

「春水堂」新光三越台北站前店B2


さらにその後、「淡水」という河口の観光地へ出かけ、海産物屋台めぐり。そこで白身魚の団子や厚揚げビーフン、イカフライなどをつまみ食い。

「河口魚丸」新北市淡水区中正路232号

白身魚の団子スープ。ちょっと癖がありました。

阿哈(あげ)と呼ばれる名物料理。日本の「揚げ」が語源になっている模様。


そして夜は、有名な101の夜景のあるエリアでクラフトビールを堪能。

特に、この脱皮カニ(ソフトシェル)のフライは最高でした。ビールに合う!

台北の街はこんな感じです。

美しい夜景。

「金色三麥 」

Le Blé d'Or MEGA CITY店

脱皮カニ(ソフトシェル)のフライ


そして、あっという間の3日目、最終日。

かつてNY TIMESの誌面でグローバルデビューした、あの「鼎泰豊」本店でブランチ。台湾では、朝から点心というのはほとんどないそうですが、朝から行列ができてました。我々は、オリジナル小籠包(通常より大分小さいサイズ)、海老の小籠包、トリュフの小籠包、カニの小籠包、そして豆苗やスープなどを堪能し、〆に餡子の小籠包とお茶を頂きましたが、最後のデザート小籠包が程よい甘さで予想以上に美味でした。

オリジナル小籠包。箸が進みます

豆苗もグッド!

デザート小籠包。これ、うまかったなぁ


その後、午後には、マンゴシャーベットの美味い有名店へ。こちらのシャーベットは、氷のキメが細かく、新雪のようにふわっとやわらかいため、さほど冷たさを感じにくく、アイスクリームに近い感覚です。アイスマンゴやアイスストロベリーがとてもフレッシュで美味しかったです。


「思慕昔 本館二樓(スームーシー ベングァンアーロウ)」

台北市大安區永康街15號2樓


まさに、ほぼ終始「食べ歩く」を中心にした3日間のツアー。やばいやばいとは思っていましたが、日本に帰ってきて体重を測ったら2kgくらい太ってました。また減量とトレーニングで戻さねば…。しかし、日本人以上と思わせる「おもてなし」で歓迎してくれたLEGOとEVELYNと江戸っ子に本当に感謝、感謝、そして脱帽です。こうして初の台湾への旅は最高の旅になったのでした。

成田から3時間ほどで行けるし東京の街にも近く、旅費・宿泊費・食費ともに安く、

そして食事やデザインも美味い。特に、コストパフォーマンスの良さとホスピタリティの高さは本当に驚きです。皆さんもぜひ気軽にお試しください!



column by 梶谷拓生/Takusei
 KAJITANI
エクスペリエンスデザインを仕事にしてます

技術やデザインやヒトを融合して新しい体験やサービスを創りだす仕事です

サッカーをこよなく愛し、今も地元チームのミッドフィールダーとして活動中

サッカー好きな長男、音楽好きの長女を持つパパでもあります