-004.人と人の間にあるもの=ワークショップ

今日は、大阪でワークショップでした。題して「へんな会社をつくろう」どんな遊びだったか?というと。今回は「物体の無いもの」をつくる内容です。

 

言葉を工作するように。くっつけたり、離したりすることをしながら。へんな会社を妄想します。今回のように僕たちの図画工作の遊びの中には「物をつくらないでつくる」プログラムもあります。図画工作は、材料で大きく変化する遊びなので、この「言葉」を材料にした遊びは、参加頂いたみなさんにも新鮮だったようです。そして、ワークショップを進めて行く上で気づきました。これ、結構良い工作のメニューじゃないか?と偶然つくられた言葉の組み合わせによって、自分の中の妄想スイッチが入っていきます。

 

これならば、ずっとやりたかった大勢でつくる遊びも出来ます。珈琲と鉛筆片手に出来るワークショップです。今日出来た会社は、(株)TOPPIと(株)メイロズです。両者の会社説明会がとても盛り上がりました。架空の会社について、あれやこれやと話すことがこんなに楽しいなんて。正直驚いています。ワークショップを行う中で、つくる時間を特別な物にしたい気持ちがよりいっそう強くなりました。

 

普段の工作室でも思うのですが、図画工作が珈琲を飲むみたいに。人と人の間にあって生活が心地よくなるものになったらいいなぁと思います。僕にとっては十分そうなっているのです。

 

何かを良くみるだけで、世界が輝いて見えるなんて。そんな普通のことを素直に受け止められるそういう場所や遊びがつくれたらと思います。僕がワークショップにこだわる理由がそこにあるのかもしれません。

 

外国に方からたまに来る問い合わせのメールに期待して、海外でワークショップをすること妄想してみたりもしますが、言葉が通じなくても、図画工作は出来るだろうか?そんなことを考えています。そもそも図画工作の言葉自体が英語の表現の中にあるのか?さえ、わからずにいるのですからいつになることやら。

 

でも、どこかで言葉以外のもので伝える方法もあるんではないかと思ってみたり。欲張りで食いしん坊な自分と毎日のワークショップ。楽しいですよ。工作。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎アルフェテ工作室とは?

京都を拠点に“こどもと遊ぶ場”をつくることを目的として、全国のカフェ、本屋、美術館など様々な場所で図画工作のワークショップを行っています。観察することや工夫することを大切にした工作のメニューは、3歳くらいからおとなまで楽しめる遊びです。

 

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column by やぎともひろ / Motohiro Yagi

京都を拠点として活動するグラフィックデザイナー

根っからのくいしんぼう。食べること&こどもと遊ぶことが大好き

こどもと遊ぶ場をつくることを目的とした“アルフェテ”の運営も行っています

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