-002.はじめての工作室

2014年が始まりました。スタートすると早いも のですね。1月の僕はと言うと工作のメニューを毎日考えています。アルフェテの工作のメニューは、様々なミニワークショップを重ねて生み出すことが多いの ですが、そのアイディアを出すためのヒントに。素材があります。生活にある素材や画材屋さんにある素材。また、工場にお願いして頂いてくる不思議な形のものなど。素材を実際に触りなが自分たちがまず遊んでみます。

 

このWEBマガジンは、パリが関係しているので、素材の交換出来たら楽しいだろうなぁと妄想していたりします。

 

パリのお土産のお菓子やチーズの箱は、質感に風合いが多いものが多く、紙好きの僕たちとしては、たまらない素材です。そして、結構捨てられず、残してしまうのが電化製品が入っている箱の梱包材です。かなり限定された役割として生まれてきた分オモシロい構造をしています。 

 

そ んなアイディアを出し続ける毎日は、いろいろな場所で行います。例えば、喫茶店。京都は、喫茶店の数が多いです。有名店も複数あるほどで、六曜社、御多福珈琲がお気に入り。その中でもアイディアが不思議と出てくる喫茶店「チロル」があります。サンドイッチやらトーストやらを頼んで、珈琲の代わりにバナナミルクをひとつ。本を読んだりしながらぼんやり机の上を観察するのです。いつも遊びたくてしょうがなくて僕にとっては、目の前にあるものすべてがおもちゃに 見えてきます。

 

トーストに手を伸ばしたときにつかんだ感触とか、匂いとかすべてが遊びに繋がって行きます。いつのまにか自分がこどもみた いになってしまう。何がオモシロいのかわからないけれど、魅力に惹き付けられています。ティッシュを箱から出し続ける意味の無い行為のようなものも立派な遊びのだと思います。夢中になると大変なんですが。

 

触ることは、自分らしさがわかる遊びでもあるんです。とっても主観の強い感覚だと思うから。微妙な温度とか、質感や好み。違和感も繊細に、または鈍感に感じます。かなり幼い状況から遊びとして楽しめるし。オモシロイ人の役割です。

 

今年は、「はじめての工作室」も始めていこうとスタッフと話しています。1歳~遊べる工作室を準備中です。触ることを遊びに変える。体操のような工作です。のびのびつくれたら良いなぁ。

 

 

今日は冷えるから、また珈琲を飲みに喫茶店に行こうと思います。neo喫茶店も増えてきてるからなぁー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎アルフェテ工作室とは?

京都を拠点に“こどもと遊ぶ場”をつくることを目的として、全国のカフェ、本屋、美術館など様々な場所で図画工作のワークショップを行っています。観察することや工夫することを大切にした工作のメニューは、3歳くらいからおとなまで楽しめる遊びです。

 

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column by やぎともひろ / Motohiro Yagi

京都を拠点として活動するグラフィックデザイナー

根っからのくいしんぼう。食べること&こどもと遊ぶことが大好き

こどもと遊ぶ場をつくることを目的とした“アルフェテ”の運営も行っています

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