-015.sac de l’ecologie

みなさま、ご無沙汰しています。

仕事や雑務に追われているうちに、あっと言う間に時間が過ぎてしまい、

気がつけば、季節がぐるりと駆け巡っていました。

もう10月中旬だなんて、本当に早いものです。

 

今回はエコバッグについてのお話。

以前からいろいろな旅先で、必ずチェックしている大好きな雑貨。

スーパーマーケットや観光地のお土産もの屋さん、ミュージアムショップなどに飾られているものを見つけては、

気に入ったものを少しずつ買い、気がつけば、たくさん集まってしまいました。

その土地ならではのデザインやロゴを発見するのが楽しくて、ついつい見つけるとうれしくなってしまう。

でも、喜んで買ったものの、気に入ったものをとことん使い込む性格ゆえ、なかなか別のものを使用できないまま、

ストックだけが増え続けています。

 

数年前、夫と旅行したミュンヘンで購入したのは、市場をぐるりと囲み、ソーセージやビールを味わう屋台で賑わう、

商店の軒先にあったもの。

カテドラルや古い街並がイラストとして描かれている、ザ・観光地イラストのコットンバッグですが、

ラフなイラストもいい感じ。

また、木のモチーフは、スイスの大手スーパー、ミグロのもの。

フランス語留学のため、スイスに滞在していた頃、ここにはちょくちょく通っていました。

驚くほど物価の高いローザンヌで、当時食材や日用雑貨などよくお世話になった思い出のスーパーマーケットです。

でもこのバッグは、スイスではなくて、チェコだったかブタペストだったか、記憶が定かではないけれど、

どこか東欧の街で見つけて、懐かしくて思わず購入。

タータンチェックのものは、日本の雑誌の付録だったと思うのですが、

スコットランドのグラスゴーで作られた伝統的なプリント。

しっかりとした縫製は、付録とは言え、さすが日本製。

クラシックな香りのグリーン系チェックが好きなのと、軽いナイロン素材が便利で愛用しています。

もうひとつ赤のバッグは、日本の友人からのプレゼント。

これもきっと日本のショッピングバッグだと思うのですが、結びデザインのハンドルや、

コンビ色のステッチ使いなどなど、ちょっとしたディティールがかわいい。

そしてやっぱり作りがしっかりとしているから、安心できる。

 

お出掛けバッグには、いつもエコバッグを折り畳んで忍ばせています。

仕事帰りや、外出ついでに近所のスーパーに寄ってお買い物。

まあ、これがエコバッグの本来の用途だけれど、ついうっかり忘れると、すごく不便。

有料の粗悪なプラスティックバッグなんて買いたくないので、買ったものを両手に抱えてよろよろ持ち帰ったり。。。

他にも仕事の重い資料を持ち運ぶ時や、防寒用のストールとか、傘を入れたり。

旅行に行く時も必ずスーツケースに入れて、蚤の市巡りなど買い物用のショッピングバッグとして活用します。

これがあれば、気兼ねなく荷物が増えても大丈夫ですもの。(笑)

いろいろなシーンでお世話になっているエコバッグ。

かわいくて使いやすく、なにより安い、3拍子揃った優秀な相棒です。

 

Column by 鈴木ひろこ/Hiroko Suzuki
スタイリスト・ジャーナリスト
パリの街をお散歩しながら、モード、人、もの
店などいろいろなカワイイ!を見つけるのが趣味
著書に[フレンチシャビーなインテリア][大人スウィートなフレンチ・インテリア]ともにグラフィック社