-010.新しい住処

左/新しい住処からの風景です。  右/2013年1月2日の朝焼け。

 

あけましておめでとうございます。いよいよ2013年がスタートしました。

 

また、今回のコラムは私にとって記念すべき10回目、そして、私自身、昨年の暮れに住まいを引越し、新しい住処での暮らしがスタートしましたので、その模様を描きたいと思います。

14年間住み続けた大田区・久が原を去ることにしたのは、昨年の春から息子がサッカー推薦で埼玉県の高校に入学し、家族が毎朝5時に起きる生活になったのがきっかけ。東京・王子の方にいい場所を見つけたので、家族会議を開き、小5の娘と高1の息子を含め、引越の良いところと悪いところをみんなで確認しあってからどうするか、決めることにしました。

まず娘。
良いところ…
お兄ちゃんの高校が近くなる。
新しい学校で友達が増える。
住むところが新しくなる。
地震でも安心。
(どこかのテレビ番組で東京北部は直下型地震の時に比較的被害が酷くないとのことでしたので…)
悪いところ…
準備がめんどう。
友達と離れることになる。
結論、引越してもいいよ。

息子
良いところ…学校が近くなる。
悪いところ…なし
結論、引っ越したい。


良いところ…朝の余裕ができるし、気分転換したい。
悪いところ…引越し代がかかる。
結論、引っ越したい。


良いところ…今の家を貸して大家になれる。
悪いところ…親父サッカーをする場が遠くなる。(けど通えばいいか…)
結論、引っ越してもいいよ。

そして、全員意見が一致したので引っ越すことにしました。

我が家の2013年はその新居から見える、朝焼けの荒川河畔の風景から始まりました。ここに越してきて、改めて感じるのは自然を近くに感じること、毎朝、朝陽の河畔から1日がスタートします。これまでとは少し異なり、ちょっとだけ大きな自然を感じ、季節の移り変わりを意識できそうです。

 

左/河畔を散歩。  右/いろんな野鳥のさえずりが聞こえてきます。

 

ここ最近、Facebookで知り合った友人の日常の写真を通じて、様々な暮らしの風景が垣間見えます。心地よい海辺の生活、美しい富士山のある生活、人間味溢れる都心暮らし、野生動物が現れる自然環境での暮らしなど。様々な暮らしを眺めているうちに、暮らし方も自分なりに選び変えてみようか、という気になってきます。住処を変えることで、家族らの人生にもいろんな変化をもたらします。残念ながら縁遠くなってしまう友達が出てくることもあります。でも、そういうことも含めての引越しです。みんなで、それを楽しめればいいなぁと思います。

そして、自分にとっては、街や会社や社会が激しく動く日常のなかで、1日の始まりに太陽が登り、1日の終わりに星が煌めく夜が訪れる、いわば当たり前の自然の営みを感じる癒し。そして季節が移り変わり、景色が変わり、時間が経ってゆく、こうした当たり前の営みが感じられる、東京の田舎的な暮らしに感謝しながら、気持ちを新たに頑張ってゆきたいと思います。

左/輝くススキ。    右/河畔は野生生物たちの貴重な住処。

 

今日も、美しいグラデーションの朝焼けがリビングの窓から見れました。
皆さん、本年も宜しくお願い致します。

 

 

column by 梶谷拓生/Takusei
 KAJITANI
エクスペリエンスデザインを仕事にしてます

技術やデザインやヒトを融合して新しい体験やサービスを創りだす仕事です

サッカーをこよなく愛し、今も地元チームのミッドフィールダーとして活動中

サッカー好きな長男、音楽好きの長女を持つパパでもあります