-012.オキナワで一緒にくらして

もう真夜中の1:11だ。愛娘の写真を見ながら、ひとりシアワセに浸る。これが僕のいま一番のやすらぎ。

 

オキナワから帰京して、早10日。那覇空港での別れ際の愛娘の仕草が忘れられない。パピーにしがみつき、足も回して抱きついて、「なんで帰るの? 今日また来ればいいでしょ!」と泣いている。娘を引きはがし顔を見ると、下を向いて目は上向きで、泪が溢れている。

 

半月程度だったが、一緒に暮らすことで、多くのことを知った。一つ、家族は一緒に暮らすべきということ。そして、日々娘は成長している。それを知らないでいるのは、とてつもなく人生の損失なのではないか、ということ。ママとの日常が見られて、細君にも感謝をした。がんばっているな、ふたりとも。ホント、がんばっているよ。

今回はタイミングが合い、長く滞在できたのです。マミーは正社員になり働きだしたので、時間の拘束がある。パピーは朝のクルマでの学校までのお送りと夕方のお迎え、習い事3つの送迎、お風呂、寝かしつけを担当。僕は娘を送りマンションに帰ると、論文書き。窓の向こうには遠くにニライビーチあたりが見える。思ったより寒かったが、半袖でOK。

今回は前回のとおり、“暮らし”をテーマに訪問した。どんな生活をしているかを知りたいと思った。これでやっとパピーが電話すると娘やマミーが出られるリズムが分かった。一週間、学校と習い事でタイヘンなのであ~る。公文、プール、ピアノ。ピアノはちかいが、ほかは遠い。娘はそのほか、学校のアフタースクールでの宿題もある。時には公文の宿題を学校でやる。

マミーが土日にお仕事だったので、娘と二人、いろんなところへ行った。座喜味ふれあい祭り、がじゅまるヒゲおじいキャンプ同窓会、温泉、ビオスの丘、読谷村の公営プール、読谷FM見学、日本の小学校……。そんななかで、日頃Skypeや電話ではわからなかったことを知った。言うこと聞かない&めちゃくちゃ負けずギライ(笑)。それも日頃離れて暮らしている僕にとっては、嬉しいことなんだけどね。ママと二人で学校のカンファレンスにも参加した。久しぶりに二人で食事をした。僕の口腔の具合もあって、色気のない丸亀製麺の讃岐うどんだったけど(笑)。

半月なんて楽しくてあっという間に過ぎました。スカイマークの真夜中便で、人目をはばからず泣いていたのは私です(笑)。娘は帰りのクルマのなかで大泣きだったらしいけど、合理的なママの「またすぐ来るから泣くのはソン」の一言で泣き止んだそう。

 

さて、論文終わらせて、12月にまた行くぞ~! また、プールにいこうね、マイラブリー!

column by 細村剛太郎/Hosomura Gotaro
アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどを放浪後、出版社にて雑誌・書籍編集者として勤務
退社後、フリーランスとしてメンズ雑誌、広告、ウェブマガジンなどで活動
十数年前、ユルい空気に誘われ東京から湘南に移住し、波と戯れる
家族の沖縄移住を機会に、いい年こいて某大学院文化科学研究科に在籍
新メディアを研究中
7歳の女の子のパパである