-006.はちみつ色の町へ

忙しかった夏も終わりに近づいています。
ぶらぶらと歩きながらゆっくりと季節の移ろいを感じるために、
ちょっと足をのばしてデイトリップ。
はちみつ色のレンガの町、コッツウォルズへ行ってきました!


小さな石造りの古い町は幸福な空気感に包まれています。
ハイストリートのどのお店もとても丁寧で誠実な佇まい。
まずは数あるアンティークショップでたっぷり目の保養を!
コッツウォルズはイギリス中からアンティークが集まってくる事でも有名です。
ただ、お値段がロンドン並みなのでリサーチだけ。。。
しかし本格的な骨董調度品からジャンクな物まで豊富な品揃えの店が多く
いくら時間があっても足りないほど。。。
リサーチだけのつもりが。。。。

 

深いグリーンにブローチのようなデコラティブなエンボスデザインがとびきりキュートなC&S。
角度、光によっては黒にも見えます。渋かわいい。60's頃の物でしょうか。
1930年代のメタル製レター。選んだアルファベットは「TEXT」。
意味深でなかなか素敵だと満足しています!

 

 

お昼時に入ったビストロでは地元の卵がごろごろとお出迎え。嬉しくなります。
ここで食べたアーティーチョークとブラックオリーブのリゾットは
とても洗練された味で美味しかったです。
「イギリスが不味い」というのはもう一昔前の話なのかも?!なんて思ったり。

 

 

その後は町の一角にある小さな博物館に立ち寄ったり、
いつも騒々しい我が家ですが古い教会でしばし静寂に身を包み
家族3人で蝋燭に火を灯しゆるやかな時間に身を任せてみたり。。。

 

残暑の太陽を浴びながら自由に気ままに歩き回り、
ふらりと立ち寄ったカフェの裏庭は時間の止まったような素敵な空間が。
木漏れ日と夕方のそよ風と静寂と美味しいお茶。
幸福なイギリスの光景です。

 

 

たっぷりコッツウォルズを探索し、
爆睡する息子を乗せた車はのどかな田園風景の中帰路へと。
途中何台ものトラクターとすれ違いました。
そう、夏が過ぎ行き季節はファーマーが一番忙しい時期、秋へと。
これから迎える長いグレーの冬に向け、
動物達の食料となる干し草の収穫の準備が整っていました!
ほんのりほっぺが日焼けした爆睡息子を眺めながら
今年もたくさんの夏の思い出が出来た事に感謝した、そんな長い一日でした。

 

 

  column by Masae Lamsdale/ラムズデール 昌栄
グラフィックデザイナー/1973年広島県生まれ
都内デザイン事務所勤務を経て、2000年より独立
夫と4歳になる息子、蒼一郎(そういちろう)とイギリス在住
ヴィンテージのデザインやタイポグラフィ、家具が好きで
グッドデザインに基づいたバイイング活動も始動中
James.UK English Packaging Designにて
イギリスパッケージデザインとヴィンテージプロダクトを紹介中