-006.FUJI ROCK FESTIVAL

編集業に忙殺され、まったくアップできてませんでした、こちらのコラム。申し訳ありません!!!


さて、いよいよ息子Joeが小学生になりました。小学生のママたちからその大変さは聞いてましたが想像以上にヘビー! 宿題多いよ、学童時間短いよ、PTAとか学校行事がなんで平日昼間に集中してるんだよ! と毎日目まぐるしく過ごしていたらばあっという間に夏休み。私も主人も夏はひときわ忙しいので、Joeと娘Amyの意見も聞きつつ、私と主人の実家にそれぞれ2週間ずつ預けることに。震災で一時避難させた時以来の長いお別れです。


でもせっかくの夏休み。ちょっとでも彼らの記憶に残ることはできないかと考え、二人をフジロックに連れて行くことに。新潟・苗場で行われる国内最大規模のこのフェス、Joeは1歳の時に参加済みなのですがAmyはまだ未体験。私も普段は来日アーティストの取材で忙しいので子連れは難しいのだけど、今年はわりとゆっくり過ごすことができる見通しがたっていたので3人で新幹線にのって苗場へ。

 

これが想像以上に楽しかった! 今年は珍しく快晴にめぐまれたこともあったのだけれど、フジロックではKIDS LANDと いうプレーパークやらアミューズメント(なんとメリーゴーランドもある!)が用意されたスペースがあって、子供たちは本能赴くままに遊び回れるのです。木 材などを利用したかなり本格的なプレーパークやら巨大滑り台やらハンモックやら、小学生くらいの子はみんなどハマりしてました。


さらにドラゴンドラと名付けられたゴンドラが素晴らしい。山や自然の光景を眺めながら30分ほどのんびり乗っていたらば気持ちよい見晴らしにフレッシュエアーがたまらない山頂に着くわけですが、その山頂に向かうまでにすれ違う何台ものゴンドラに向かって手を振り、手を振りかえしてくれたらOKというちょっとした遊びに子たちが熱中。同乗した若いお兄さんやお姉さんが思わず笑ってしまうくらいの手の振りよう。もしかして彼らにとってはライヴよりこのゴンドラのほうが面白かったのでは(NERDな 息子は山頂で将棋やってました)。いつもどこからともなく音楽が聴ここえてくるし、大好きなアーティストのライヴでは手をつないで一緒に踊ったり、久々の のんびりとしたきわめてピースな時間を堪能。「たくさんママといれて幸せだった」とのキッズの台詞、いつもばたばたしてて本当にごめんよ。


そして楽しかったフジロックもあっという間に過ぎ、彼らは長い旅に出ました。今母である私は出張先のロンドンで取材の合間にこのコラムを書いてます。国内でも海外でも赤ちゃんや子供たちを見るたびにJoe&Amyと会いたくてたまらない。不在というのは、よりくっきりと彼らがいかに大きな存在かを浮かび上がらせます。彼らが帰ったらたくさんハグしてキスしなくては。I really miss you!

 

『Today’s Set List—Fujirock Special

星野源 “夢の外へ”/Justice ”D.A.N.C.E.”/井上陽水“少年時代”/Radiohead ”Kid A”

Column by 桑原亮子/Kuwahara Ryoko
エディター/KID'S DISCOディレクター
カルチャー誌のエディターを務めながら、原宿のアートスペースVACANTにて
こども同伴音楽イベント「KID'S DISCO」を不定期開催
6歳の息子と4歳の娘と踊りまくりの毎日