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遂に始まりました。2012年ロンドン・オリンピック。
ジェームズボンドやエリザベス女王、
Mr.ビーン、QueenやSex Pistolsまでもが華を添えた
見応えある開幕式は記憶に新しいかと思います。
オリンピックムードを体感するために、イーストロンドンにあるオリンピックパークに行ってきました。
飛行場のような厳重なセキュリティチェックを終え一歩中に足を踏み入れると
近未来的で整然とした美しく不思議なそこはまさにオリンピックの世界!
巨大な広告類も美しい肉体を持つアスリートの写真や
センスの良いタイポグラフィデザインで迫力満点、圧倒的な存在感を放っていました。
駅に降り立った時はあまりの人ごみに身動きも出来ない程でしたが
ものすごい数の来場者が居るにもかかわらず
整備され隅々まで配慮の行き届いた清潔で広大なパーク内ではゆったり楽々と歩けます。
本日の目的でもあるオリンピックタワー・オービットが見えました!
一見、ぎょっとするその姿ですが間近で見ると大迫力で美しい、新しいロンドンの象徴ともいえるパブリックアートです。
ビールや水を販売するスタッフの姿もとてもユニークでクール。
地面には五輪にちなんだカラフルでかわいいデザインも。思わずみんなが笑顔になります。
さすが!と唸ったのは場内にイングリッシュガーデンが広がっていた事!
花の色合いや背丈等イギリスカントリーサイドの優しさに溢れるような空気感でとても素敵でした。
オリンピックタワー・オービットから見るロンドンは、雨雲からシャワーが降ったかと思えば青空が広がったり
レンガの歴史的な建物に近代的なビルが融合していたり、
とてもイギリスらしい光景で格別な思いで眺める事ができました。
丸一日パークを満喫した訳ですが、これほど大規模な人の集まる場所で
一度たりとも不快な思いをする事がありませんでした。
ロンドンポリスを含めたスタッフの誰もが笑顔でとても親切な対応をしてくださったのが印象的でした。
どんな小さな点も抜かり無く整備されており、恐らくスタッフ全員が
最高レベルのトレーニングを受けているのだろうという事が肌で感じ取られました。
やる時はやる(?!)新たなイギリス人の一面を発見!
緻密さと綿密な計画を進める事の出来る賢さ、
そして持ち前のフレンドリーさと物怖じしない堂々とした態度に
改めて「イギリスって気持ちのよい国だなぁ」と再確認出来とても好感が持てました。
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今回初めて足を踏み入れたこの地区はかつては土壌汚染が深刻で、
廃タイヤなどの廃棄物の山がある、イギリス人が眉をひそめる見捨てられた土地だったそうです。
そんな場所に敢えてこのオリンピックパークを建設したのには深い意味があるようです。
この場所はオリンピックが終わった後様々な用途計画があるのだとか。
ヨーロッパ有数の広さを持つ「都市公園」として生まれ変わり
湿地環境の復元や原生樹林の植樹が実施予定だったり。
スポーツ科学やデジタルメディア、環境技術に特化した大学の新設。
スポーツ施設を設立して市民に開放。
選手村は3600室のアパートとして転換。
市民菜園の復活。等々
例えば2004年アテネオリンピックの競技会場などは
その後再利用が進まず今現在もフェンスに囲まれ放置され雑草が生い茂っているのだとか。
大きな経済問題が絡んでいてとても難しいのでしょうが、なんとも寂しい話しです。
オリンピック競技場、この輝くような場所が未来も変わらず
人々の集まる都市のオアシスとなる計画が実現するならば、どれほど素敵な事でしょう!
2012年ロンドンオリンピック、まだまだこれから。
今年の夏はオリンピックと共に笑ってアクティブに動いて思い出をたくさん作りたいと思ってます。
そうそう、スポーツと無縁だったわたしにもオリンピック効果が!
開幕式の日から始めたジョギング、3日坊主にならず続いています。笑
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column by Masae Lamsdale/ラムズデール 昌栄
グラフィックデザイナー/1973年広島県生まれ
都内デザイン事務所勤務を経て、2000年より独立
夫と4歳になる息子、蒼一郎(そういちろう)とイギリス在住
ヴィンテージのデザインやタイポグラフィ、家具が好きで
グッドデザインに基づいたバイイング活動も始動中
James.UK English Packaging Designにてイギリスパッケージデザインとヴィンテージプロダクトを紹介中
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