-002.イギリスでみつけた素敵

イギリスに住むようになってからというもの

とにかく果物をよく食べるようになりました。

なぜならば、多くの果物が皮を剥かなくてもそのまま食べられるから!

面倒くさがりやのわたしにはうってつけなのです。

林檎、葡萄、梨、プラム、桃、無花果、などとても身近な存在です。

林檎などはスーツを着た大人が歩きながら齧っていたりする光景も日常的。

不思議とお行儀が悪い印象もなく、愉快にさえ見えるのがイギリス人と林檎の関係。

イギリスで手に入る林檎はどれも小振り。

水々しく皮もシャリリと!とても美味しいです。

また品種の名前も「Jazz」「Pink Lady」と個性的。

(オーストラリアや南アフリカからの輸入品だそうです)

子供のランチバッグにだって林檎丸ごと一つがごろりと入っていますよ!

 

友人の息子ルーク、1歳にしてもう林檎の丸齧り!
友人の息子ルーク、1歳にしてもう林檎の丸齧り!

我が家のイギリス人夫も、夜が更けた時間にソファでくつろぎながら、

ウィスキーなどを嘗めつつ、林檎や梨、葡萄などを皮付きのまま食べています。

その際は、まな板など無くとも手で果物を掴んだまま、

小ぶりのナイフで器用に切り取り、口に入れたりしています!

皮を剥いて、綺麗に小分けにして、よそ行きの顔をしたお皿に並べなくとも、

ただそのままで、ごろりと置いてあるだけで良い。

この国で生活を始めてから、わたしにとっての果物とは、

どこでも気軽に齧りつける、そんな身近な存在となりました。

 

わたし達の家の庭に5年前に苗から植えた林檎の木も、

若木ながらも今では毎年鈴なりの実をつけてくれるように!

実を狙って小鳥やリスが訪れるのもまた楽しみのひとつです。

いつの日か大木になった暁には、

あの林檎の木の下で果物をがぶりと齧りながら

のんびり読書と昼寝でもしたいものです。

何事にもとらわれず、自由に、太陽を浴びて。。。

結局の所、そんな光景が人生の指針で

わたしにとっての素敵だったりもします。

 

 

  column by Masae Lamsdale/ラムズデール 昌栄
グラフィックデザイナー/1973年広島県生まれ
都内デザイン事務所勤務を経て、2000年より独立
夫と4歳になる息子、蒼一郎(そういちろう)とイギリス在住
ヴィンテージのデザインやタイポグラフィ、家具が好きで
グッドデザインに基づいたバイイング活動も始動中
James.UKにてイギリスパッケージデザインとヴィンテージプロダクトを紹介中
http://www.masaelamsdale.com/

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    Yun Kennerson (火曜日, 31 1月 2017 17:13)


    A motivating discussion is worth comment. There's no doubt that that you need to write more on this subject, it may not be a taboo matter but usually people don't discuss these issues. To the next! Many thanks!!