また一年、コラムを書かせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
今年のテーマは“旅”
“旅”にまつわる色々なお話です。
第一回の今回は、私の大切な旅仲間をご紹介させて頂きますね。
『スーツケース』です。
今から確か12年ほどまえに購入したグローブトロッターです。
日本で取り扱いが始まってすぐのとき…
Parisー東京間だけでなく、飛行機に乗る回数が一気に増え、
ずっとお付き合いできるスーツケースが欲しいな〜と思って探していました。
狭い部屋に泊まることもありましたから「バタンと両開きになるスーツケースではなく、箱型がいいな〜。」
「スーツケース自体が重いから、軽いものがいいな〜」と。
友人から「江里子がまさに求めているものがあるわよ!!」と言われ、
出会ったのがブルーのグローブトロッター。
このブルーはこの時だけの限定品だったようで、今はもうありません。
およそ12年使って来て…さすがにアチコチに亀裂が入ったり、タイヤや鍵が調子悪くなってきてしまい、
一番大きいサイズ(33インチ)のスーツケースを去年の10月に東京のお店に修理に出しました。
(だから、ここには写っていません)
修理の見積もり金額は…なんと、新しいものが買える値段でした。
でも…ずっと私とともに旅をしてきた仲間ですから…直して使うこと。
実はこのコラムを書く直前に、お店の方から「修理完了しました」というメールをいただいたのです。
春に東京に行く時に、久しぶりの再会となります。
そして、一緒にParisに戻ってきます!!
この茶色のスーツケース(写真左の一番大きい33インチのもの)、
ベトナムに行った時に、ヒドい状態で飛行機から出て来ました。もう使えないんじゃないかっていうくらい…
エア会社の方が「直します!!」と持って行ってから10日後。
壊れた所に同色で補強をした上に、鋲が打ってありました。
「きゃ~かっこいい!!すごくオリジナルな感じで素敵!!」と私達は壊れていたこともすっかり忘れて大喜び!!
さらには彼が各国のホテルの古いステッカーを買って来て、二人でベタベタと貼ってみたら…
「キャ〜何だかいい感じ~!!」
世界で一つのスーツケースとなりました。
ブルーの30インチのスーツケースは革ベルトの色が微妙に違うのが見えますか?
やはり一本が切れてしまい、取り替えたのです。
こんなちょっとした違いさえも、愛おしく
感じてしまいます!! 特に決めているわけではありませんが、何となく、
彼が茶色、私がブルー、子供達がベージュを使っています。
子供達の新婚旅行のころまで元気でいて欲しいな~と思っています。
column by 中村江里子/Nakamura Eriko
1969年東京都生まれ
立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる
2001年にフランス人のシャルル エドワード バルト氏と結婚し、生活の拠点をパリに移す
妻であり、3児の母でもある
現在は、パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆、講演会等などの仕事を続ける
著書に「エリコロワイヤルParis Guide」(講談社) 、「エリコ・パリ・スタイル」(マガジンハウス)
「ERIKO STYLE暮らしのパリ・コラージュ」(朝日新聞出版)新刊
「女四世代、ひとつ屋根の下」「マダムエリコロワイヤル」ともに(講談社)と多数
http://www.eriko-nakamura.com/
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Natsu (日曜日, 04 3月 2012 18:55)
とってもお洒落!スーツケース、バゲージクレームで戻ってくるまで待つ間
いつもちょっとドキドキものです。これ位個性的なケースですと探しやすいでしょうね。
幸代 (金曜日, 29 3月 2013 10:51)
私もグローブトロッター大好きです。自分の感性に素直に好きな物を大切に長く愛用する江理子さんの姿勢を見習いたいです!