![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=360x1024:format=jpg/path/sb37c99077ee6b9eb/image/i038d1f4d420fafb9/version/1323595946/image.jpg)
ドイツで、一番いい季節はいつ?と聞かれたら、間違いなく12月!と答えると思います。
暗くて寒い日が続いても、クリスマスを待つうきうきした気分はこの月限定。 特に、60ものクリスマスマーケットが立つベルリンでは、マーケット巡りも楽しみです。 なかでも、私が毎年楽しみにしているのが 「ドメーネ・ダーレム」のクリスマスマーケット。 なぜって、ここには、色々な「つくる手」があるからなのです。
「ドメーネ・ダーレム」は、ベルリン市の南西部ダーレム地区にある農業博物館。 敷地内にはポニーや豚などが飼われ、鍛冶や糸紬ぎ、ボビンレースを体験できるコーナーもあり。 クリスマスマーケットは、毎年アドヴェントの週末に開催。 鍛冶や陶芸工房も出店するほか、素朴な手工芸品を売るお店が並び、 カカシがサンタの格好をしていたりと、アットホームな雰囲気に和みます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=360x1024:format=jpg/path/sb37c99077ee6b9eb/image/ia2b8c4a74747fadf/version/1323595978/image.jpg)
そして、アドヴェントの時期には、 週末のマーケットのほかに子ども向けのワークショップも開催されています。 その一つが「ミツロウを使って、クリスマスの飾りを作ろう!」というもの。 子どもたちに交じって、私も作らせてもらいました! 20人も入ればいっぱいになってしまう小さな養蜂所には、あまい香りがたちこめています。 テーブルの真ん中に置かれた、琥珀色の液体をすくって 型にそっと流し込んだら、ふうふう息を吹きかけて冷まします。 その後、水を張った洗面器に入れて待つこと20分。 型から外したら、完成です! 固まるのを待っている間に、シート状のミツロウに芯を巻き込む簡単ろうそく作り。
お父さんと一緒にろうそく作りをしていたのは、6歳のレオポルド君。 おばさんが趣味で養蜂をやっていて、彼女へのプレゼントを作りに来たのだとか。 「私の叔父も趣味で養蜂をやっていたから、この子が養蜂をするようになったら3代目ですよ」 とお父さんはにっこり。 お父さんの大きな手と一緒に、ゆっくり押し丸めたミツロウのシート。 ちょっとぺとぺとして
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=360x1024:format=jpg/path/sb37c99077ee6b9eb/image/i16770c38af00d979/version/1323596039/image.jpg)
手もはちみつの匂い。 自分で作ったろうそくに灯をともして祝うクリスマスは、きっと特別な思い出になるでしょう。
info:
http://www.domaene-dahlem.de
ミツロウのワークショップは、アドヴェント期間の火曜日と水曜日、16時と17時30分に開催。
作った分に応じて料金を払うシステム。
ツリー飾り6個セット、2,5ユーロ~
要予約。
Column by 河内秀子/Hideko Kawachi
ベルリン在住のライター&コーディネーター
2000年から渡独。ベルリン美術大学在学中からライター活動を始める
好きなものはテレビ塔と蚤の市、活字
www.berlinbau.net
コメントをお書きください