ドゥドゥというのは、子供達の持っているお気に入りのぬいぐるみなどのこと。
ちなみに私はタオルケットでした。洗濯されるのが嫌で、薄汚れたタオルケットを寝る時には抱いて寝ていたそうです。
うーん、確かに何となくそんな記憶はあります。
長女のドゥドゥはシロクマでした。名前は“オスカー”
娘はいつもいつも「オスカー、オスカー!!」と名前を呼んで、肌身離さずずっと一緒でした。
何度かどこかに置き忘れてきたり、落としてしまったことがあります。
家に戻ってきて、オスカーがいないことに気付いた娘。
映画のシーンさながらに、顔をくしゃくしゃにして、泣きながら、大声で「オスカー、オスカー」と叫ぶのです。
その度に私の方がせつなくなってしまい…何度、一緒に泣いてしまったことでしょう…
幸い、紛失しても、見つかり、オスカーは長女が8ヶ月くらいの時から4歳までずっと一緒。
どの写真を見ても、必ずオスカーと一緒に写っていました。
ある日、娘が義両親と散歩中に落としてしまい…オスカーは戻ってきませんでした。
「オスカーは、なつえが大きくなったから、安心して旅行に出かけたんだね」
そう静かに話すと、コックリと頷いていた娘。
それから、ドゥドゥはぬいぐるみではなく、タオルになりました。まるで私の子供の時みたい!!
オスカーは娘にとって、最愛の友人であり、家族であり、守るべき大切な存在だったのでしょう。
たかが、ぬいぐるみ…でも、子供達にとって何て大きな存在なんだろうと、ビックリし、感動してしまいました。
フランスではドゥドゥの存在は当たり前で、のちに、先輩ママ達から「うちなんて、同じぬいぐるみ、
いくつもあるわよ。失くしたときに大変だから、スペアをちゃんと用意しておかないと!!」と言われました。
子供達の通っている幼稚園では年中さんまでは、みんなクラスにドゥドゥを持ってきます。
入り口の横にドゥドゥを入れる大きな箱があり、クラスにいる間はドゥドゥ達は箱のなかで子供達の様子をみています。
そして、幼稚園が終わると一緒に家に帰って行くのです。
長男も半年くらいから、お気に入りが出来ました。ドゥドゥと一緒だったのは3歳まで。
あまり執着がなかったみたい。
そして、次女は現在14ヶ月ですが…特にお気に入りはありません。
ところでドゥドゥって、日本だと何て言うのですか?
column by 中村江里子/Nakamura Eriko
1969年東京都生まれ
立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる
2001年にフランス人のシャルル エドワード バルト氏と結婚し、生活の拠点をパリに移す
妻であり、3児の母でもある
現在は、パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆、講演会等などの仕事を続ける
「エリコ・パリ・スタイル」(マガジンハウス)「ERIKO STYLE暮らしのパリ・コラージュ」(朝日新聞出版)
新刊「女四世代、ひとつ屋根の下」「マダムエリコロワイヤル」ともに(講談社)と多数
http://www.eriko-nakamura.com
コメントをお書きください
chocochoc (金曜日, 16 3月 2012 06:12)
これは愛らしい。どちらで買えるのでしょうか。猫が大好きなうちの1歳児にもほしくなりました。。。