-001.アルコロックとイエナグラス

この度、Chocolatmagのコラムに参加させていただくことになりましたベルリン在住の藤原恵美と申します。月に2回の更新予定です。よろしくお願いいたします。

私は仕事柄、毎週末のように通いつづけている蚤の市ですが、ここ最近は個人使用を目的に探し続けているものがあります。それはフランス、Arcoroc社 (アルコロック) のヴィンテージもの。日本でも強化ガラス製品で有名なので、特に冷蔵庫用ピッチャーは店頭等で見かけた方も少なくないと思います。

ドイツでは同じガラス製品でもバウハウスの理念を元に誕生した有名なJENAER GLAS (イエナグラス) があります。デザインも耐熱温度も非常に優秀ですが、何せ非常に華奢です。同じガラス製品でも隣国であるフランスのArcoroc社の製品とは雰囲気から いって全くちがいます。

厚みがあるアルコロックのティーカップやボウル等はキッチンで割れるのではないかと過度に心配する必要はなく使用できることでしょうか。イエナグラスの商品だと多くのデザインの商品が使用中だけではなく、食後の扱いも緊張します。私はいつも洗いものの際は、どうか割れませんように...と心の中でツブヤいているくらいです。

しかしながら、どちらが良い、悪いということは全くありません! わたしは気分を変える方法のひとつとして食卓にアルコロックのヴィンテージを出したり、または緊張感を味わうために ( ? ) イエナグラスを使用しています。どちらも大好きです!

 

ベルリンの蚤の市の魅力はドイツだけに限らずイタリア、フランス、北欧、イギリス等の品々が手に入ることでしょうか。それはヨーロッパ各地で開催されている蚤の市も同じことかもしれません。最初はお料理の種類で食器を変えられるのは幸せ~と思っていたのですが、残念ながら料理のレパートリーが少ないため、食器の原産国とデザインや柄のみで”なんちゃって気分” だけで気分を盛り上げ、手抜き続行中 ... 食器たちを更に活かすためにも、外食を控え、お料理を頑張る事がわたしの大きな課題です。

Column by  藤原恵美 / Emi Fujihara
ベルリン在住、ヴィンテージ雑貨や食器を扱う
DILL objectsのオーナー&バイヤー


www.dill-objects.com