-002.スカイプでの楽しいひとときにジ〜ン!

スカイプ、こそだて、育児、女の子
学校のおともだちが遊びに来るので上機嫌。ママのサングラスでちょっとわるふざけのおしゃまさん(笑)

沖縄の家族とのコミュニケーションは、スカイプ。ベッカムもイタリア単身赴任時代は、スカイプで子供の勉強をみていたらしい。

ビデオ電話なんて、 便利な時代になったものだ。それも基本タダというのはありがたい。

ヘッドセットではなく、マックの内蔵マイクとスピーカーを使っているので、まるで娘が湘 南の家にいるように声が響く。

スカイプでやりとりを始めた頃は、お互いにぎこちなかった。なんだかおきまりのご挨拶。ヘンな感じ。


沖縄、りんけんバンド、パパ、こそだて
りんけんバンド@カラハーイ Dec.2009。久々に上質なエンターテイメントを観た。オキナワンポップに娘も踊りまくり

パパ:「こんにちは」
娘:「こににちわ」
パパ:「学校はどうだった?」
娘「たのちかった」

そのうち娘が画面から隠れてしまう。「みえないよ〜」といっても、もじもじして画面に頭を少し覗かし、チラッこちらを見て、また隠れてしまう。その理由を聞いてみると、「だってはずかちいんだもん」という。でもお話しようと根気よくねばってみる。でも画面に出てこない。さらにゆっくりと「なんでよ〜」と聞いてみる。すると「だってパパのおかおをみるとさびしくなっちゃうんだもん」。ジ〜ン! そんなこといわれたらウルッとくる。だってパパも同じキモチだったから。

そっくりなうなじの髪の毛の生え方で、親子であることを確認(笑)。スカイプのシチュエーションはいろいろ。

 

 

でも回を重ねるごとに段々慣れてくる。向き合っていても娘は話をせず、なにかをやっている。パパは普段見られない娘の姿を見ているだけで嬉しい。 そのうち見かねたママが「二人ともお話しないならもうやめなさい」という。すると娘とママの小競り合いが始まる。そして娘は泣いて悔しがっている。ヒクヒクしている娘。パパはそれを黙って見ている。落ち着いてから泣いた理由を聞いてみる。

「だって、だってパパにおうたをきいてもらおうとじゅんびしてたのに」。ジ〜ン! 口べたなパパを見越して、娘はスカイプするために考えていてくれたのだ。なんといとしき娘よ! ウルッ。

最近はスカイプをすることの考え方を変えた。沖縄と湘南の家を繋ぐ窓。向き合って顔を見て話をすることに縛られなくていい。電話だと話すという行為をしないといけないが、スカイプなら一緒に家にいるように流れる時間を共有できる。娘はお絵かきをし、パパはギターを弾いていたり。姿を見て声を聞けれ ばパパは幸せ。娘は出来上がった絵を見せてくれる。

「これがねママで、これがね、これがパパ」。上手だね〜。そういうととても嬉しそうな顔をしてくれる。ジ〜ン! 娘はお絵かきを一生懸命する姿を パパに見られていることを、ちゃんとわかっているのだと思う。いや、見せてくれているのだと思う。ここに立派なコミュニケーションは成立しているのだ。

沖縄、海、パパ、子育て
沖縄で見た海。これは現実か非現実か。雲に隠れた太陽を撮ってしまうことが、逆単身パパのアンビバレンス

「パパ? パパはせかいでいちばんわたちがすきでちょ」
「うん、一番大好きだよ」
「いちばんあいちてるでちょ」
「一番愛してるよ」

そして1時間の楽しい時間は終わる。

「わたちがきるからね。それでなにかいうことあるでちょ?」
「あー、アイラブユー?」

「もう! パパァ〜!」誰かに似てきたなと密かに思う。「じゃね、シーユー!」

スカイプの画面がシュッと閉じ、マックのモニターに反射する自分の姿を見て、

また一人暮らしの日々に戻る。

湘南を離れて娘を一人で沖縄で育てるのは並ではないと思う。気丈なママには感謝している。なかなかいえないのでここでいっておこう。いつもありがとう。しかし、そんなママを、そして遠く離れたパパを悩ます事件が起こるのであった。