いつも書いてることだけど、我が家には"コレ"という玩具があんまり無い。父がいつも何かと何かを組み合わせて、船だ、駐車場だ、クレーン車だ、秘密基地だとやってるせいだ。75ピースの木片を色々な形に組み合わせ、木ねじで繋ぎ合わせて自分で"何か"を作り出す「郡上八幡のねじあそび」という玩具がある。この玩具には解答が無い。息子の「遊びのトレーニング」として、1歳くらいからこれで色々なものを作ってあげた。例えばこれはクレーン車。
3才になった息子は、随分と楽しさを自分で作り出せる子供になったと思う。今のところ、彼の辞書に「つまらない」という言葉は存在しない。何故なら身の回りの物、自然、あらゆる物が最高に楽しい遊び道具になるからだ。
森羅万象、楽しい遊びも、美味しい料理も、絵本も、ミニカーも、あらゆる物が何かからできている。雪だるまは雪から、息子が作る車庫は積み木から。
「何かは何かからできてる」ことを教えよう。そうすれば、自分で何かを創造するための応用もできる、生き物も、物も、等しく大切にするようになるだろう。
まずは野菜。ベランダでカブを植えた。看板も木材とトンカチと釘で自作させた。昨年の9月に植えたカブは順調に育ってもうすぐ収穫だ。
それから味噌も一緒に作った。豆を茹で、潰して、麹を入れて、塩で味をならしながら、豆の茹で汁で固さを調節し、タネ味噌を寸胴に敷き、混ぜて団子状にして空気が入らないように徐々に敷き詰めて行く。今年で味噌作りは2度目。昨年の1月に作った味噌は、丁度昨年末にとても美味しい味噌になって、我が家の食卓で大活躍している。今回作った味噌も、また年末頃に美味しい味噌になっていることだろう。
カブは半年。味噌は1年。休む事なく、カブは成長し、味噌は美味しく育ち、そして息子も成長していく。次に味噌を開けるときに息子はどんな子になっているのだろう?それを思いながら私たちは色々なものを作り、息子は相も変わらず家中のもので、お城やら家やら秘密基地やらを作っている。さぁ、みんなで色んなものを作り出そう。それは体験を通じて君の知識になり、思い出になり、楽しい家庭を作ることにも繋がるだろう。子供の想像力に限界は無いのだから。
Column by LIGHTWOOD/ライトウッド
IT 業界の会社を経営しつつ、現在3才になったばかりの息子の父で
どんな事でも創造する楽しさを教えたいと奮闘中
なるべくデジタル玩具から遠ざけたいと考える父と
父の寝てる間にiPhoneを使いこなすデジタル・ネイティブな3才の息子との闘いが日々続いている