-007.ヴァンヴの蚤の市<3>

 

今回はおさらいを兼ねてHow to Vanves、ヴァンヴの攻略法とお勧めスタンドのお話しを。先ず、行き方はメトロだと、13番線のPorte de Vanves、バスなら58番と95番、トラムでもメトロの駅と同じ場所で降りる。50mほど歩くと、すぐに蚤の市が見えてきます。ここから始めるのが一番わかりやすい。もう、く~ち~がすっぱくなるほど言ってますが、土曜の早朝に行きましょうね。日曜だと、もう商人も一戦終わった感じで、9時過ぎから店を出してるところもあるぐらいです。いきなり信号の脇の一号店が、これはもう日本人が好物のものばかりを扱っているクリステルさんのスタンド。カフェオレ・ボゥル、メルスリー(裁縫用品)、スタンプ、キーホルダーに子供の本とか。初めにしこたま買ってしまうのも・・・とか、まだ先に同じぐらい良いものがもっと安くあるかも・・・とか、ぐるぐると考えちゃうんですが、後で戻るのもたいへんだし、一期一会の時もあるから、エッフェル塔から飛び降りる覚悟で、財布と相談しましょう。なんと、おばさんは我が街トゥールと同じ県のブルグイユ(ワインで有名)から来ていて、車で4時間はかかります。 先に進むと、ここら辺の小さなスタンドはなかなか いいもの持ってるんですよ。レースや木綿もの、古い味のあるオブジェとか。じっくりと見ながら行きましょう。昨年は、市の一番最後にでかく陣取っていたサ ンドリーヌとギョ―ムさんのメルスリーもののスタンドが、この辺りに移りました。ここはもう裁縫好きにはたまらない品揃え。ファブリックから刺繍、レース など、とても目を引くものばかり。次の小道で道が途切れるところには、オーヴレさんの古本、古い版画などのペーパー類専門のスタンドが。19世紀ものが多 く、動・植物や風景の版画を一枚買って、額に入れて家に飾ると思い出品にもなります。お土産にもトレ・ビアンですよ。ここからはジュエリー専門や、日用品全般、2ユーロ均一とかもちらほらあり、装飾品ものを扱うところが増えます。

学校前はスタンドがないので、一息つくか足早に通り過ぎるとクリスタルを含むグラス専門のスタンドへ。日本の雑誌でもよく取り上げられていたので有名です。その反対側に広告品のプチ袋やノヴェルティーもの、メルスリーのいいものを持っているおじさんがいて、私はいつも涎を垂らしています。その辺りに、もう10数年前から商売ほったらかしでポーカーに興じている商人が。値段を聞いても動こうともせず、買う時もこちらからお金を持ってゆくという不埒もの達がいるので、素早く通り過ぎる。と、左側にボタン専門のエリックさんがいます。この人はすごい人で、日本で日本語のボタンの本を出していて、日本の雑誌によく取り上げられているのでご存知なのでは? 品揃えも素晴らしく、あなたが業者、クリエーターなら割引も交渉してみましょう。私は、前に彼のパリ郊外の自宅・倉庫まで買い付けに行ったことがありますが、すごい量で眼が眩んでしまいました。その反対側にはオリヴィエさんの60年代頃の玩具・ゲームやスタンプ、ノートなどの学校用品、昔の子供TV番組の懐かしグッズが多数あり、ここも動けなくなる場所。昔、学校では、ノートにインクで書いていたので、ページをめくると乾いていないインクがついてしまうため、ビュヴァーというインク吸い取り紙がありました。お菓子や、洋品、食品などのメーカーがこぞって宣伝を入れたビュヴァーを作ったので、コレクターも多いものです。デザインも良いものも多く、サイズもプチ・ポスターのようで、私はサヴィニャックものを集めてます。お勧めですよ。ここの後は、アンティークっぽいものから古着まで、ヴァラエティーに富んでますが、じっくり見ていると、きらっと光るお宝に出会えます。慎重に歩を進めましょう。そして、道の曲がり角まで来ると、手動のオルゴールを回しているおじいさんや、軽食を売っているところにでて、休憩しろよ、といわれているような。ここまでで2/3弱来た感じ。ゆっくり見てると、1時間半ぐらいかかるでしょうか。と、もう既にとんでもなく長くなっていて、また編集長にな~が~す~ぎ~といわれそうなので、後半は次号にて決着ということで失礼します。

<2月〜 パリのブロカント、V.G.予定>
2/19-20  12区/Boulvard Didrot
2/20-21 16区/Place Jean Lorrain
2/26-27 2区/Boulvard des Italiens  15区/rue Saint Charles
2/27 18区/rue Caulaincourt

中止・延期になることもあります。ご了承を。(早朝・午前~18h.19hごろまで)
冬場は開催がグ~~ンと減ります。

 

今月の「小躍りしながら購入した逸品」-007.

 

もう、絶対買い! 逃しませんで~の一点。

ビニールと籐編み、レザー・カバーのバッグ!新品同様で大感激。1976年の新聞の中敷が。

 

今月の「なんでまた こんなの買っちゃったんだろう・・・」-007.

 

徹夜明けで通うこともあるブロカント、まさにまがさしてしまい、、、
栓まで陶製で素敵なんですけど、栓のところのゴムが固まっていて開きません・・・
購入時はしっかり開けてみてから買いましょう・・・はい。

今月の「これは何でしょう?」-007.

 

これは何に使うもの?と聞いて見なくちゃ、わからない。
ヒント: かごに入ったコップには計量の数字とVichyの文字があります。

*006の正解:<学校のボン・ポワン>
学校で成績が良かった時にもらえたカード。英語にするとグッド・ポイント。
1.5.10点があります。

colunm by Takaki
ジャーナリスト、コーディネーター、クリエーター
何でもコーディネートしちゃいます
ブロカント品のバイイングもメイン仕事の一つ
BRUTUS誌にパリのコラム連載中