パリ発こどももおとなもドキドキわくわくのwebマガジン
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▲20年近く前の新米ママの頃の私と長男/ (右)昭和レトロなショット再び♪一番貫禄があるのが三男。そして次男は金太郎でした。
今回は赤ちゃんの湿疹とアトピー性皮膚炎（以下アトピー）について、ちょっとお話ししましょう。
多くの新米ママさんのぶつかる最初の壁が“乳児期の脂漏性湿疹”です（次の壁は突発性発疹でしょうか）。
生後1〜３ヶ月目に頭部、頬や額を中心に出現します。おむつ部にできる事もあります。
「赤ちゃんってすべすべつるつる肌でなかったかしら？？」
「このぶつぶつ、かひかひ（かさぶたになっちゃうことも多いので）はなんなの？？」
という声も聞こえてきそうですが、ちょっと前までは羊水にぷかぷか浮いていて、
なんのストレスもなかったママのお腹からでてきた赤ちゃん。
まだまだ外的環境に対する適応能力ができていないのです。
この湿疹は、たいていは一過性のものなので、どうか心配なさらずに。
ベビー用の低刺激性のシャンプーや石鹸でよく洗ってあげてください。
もしかさぶたになってしまったら、“オリーブオイル”で湿らせてガーゼで優しく拭き取るといいでしょう。
そのときに30分ほどおくと無理なくとれます。
さて、問題はなんだか長引いてしまった場合。
よく見ると身体の他の部分にもなんだかかさかさの湿疹が増えているような気も……
そういえば旦那は鼻炎に喘息持ちだし……もしかしてもしかして……。
きわめつけは隣の奥さんの何気ない一言だったりします。
「あら、お子さん、湿疹？ これ、アトピーじゃない？」
アトピーは素人判断の難しい病気ですので、くれぐれもお子さまを“自称敏感肌ならぬ自称
（自分というより、母いわくですが）アトピー ”になさらぬよう。
まずは専門家の意見を仰ぎましょう。
またアトピーの診断がくだっても、多くは小児期に完治するものとして過度の心配はしないようにしてください。
フランスでは非常に稀な成人期のアトピーは、日本では結構深刻に捉えられてるのは事実ですが、治療法もどんどん進歩しています。
不安がったり不憫がる気持ちをお子様に植え付ける必要はまったくありません。
◀Liniment oléo-calcaire
オススメ赤ちゃんのおしりふき。軽い湿疹にも。
ヴァージンオリーブオイルと石灰水を乳化させたものです。
column
by 岩本麻奈/Iwamoto Mana
皮膚科専門医
東京女子医大卒、慶応大学医学部で研修。市中病院で勤務ののち1997年に渡仏
現在はコスメプロデューサー、クリニックのコンサルタント
化粧品会社コンサルタントを務める傍ら、美容ジャーナリストとしても活躍
オリジナルコスメ『マジエージュ』も評判
近著に『女性誌にはゼッタイ書けないコスメの常識』（ディスカバ−２１）と多数
18.17.16歳の母でもある
www.dr-mana.com
