-004.Gel douceur

中村江里子、パリ、子供、子育て、ライフスタイル、NAKAMURA ERIKO
語学学校時代のコロンビア人の友人が描いた作品と共に。

 

赤ちゃんの体と頭を洗うためのジェル石鹸。
フランスだったら何処ででも手に入るものですし、ベビー用のソープは「こういうもの」と思っていたのです。
でも、どうやら日本とはちょっと違うようですね。

長女が生後半年の時に日本へ帰国しました。
そのときは日本にも赤ちゃん用の石鹸があるだろうと、パリからは持って行きませんでした。
もちろん日本にもありますよね。
ドラッグストアで購入したのですが、まず手触りが全く違いました。
何となくもの足りない感じ.....。
それからというもの、日本帰国の際にはフランスのものを持って行きます。
お土産として姪や甥にも買って帰ると、とても喜ばれます。
フランスでは石鹸成分がまったく入っていない”sans savon”が主流です。
色々なメーカーの物を集めてみたら、ご覧のとおりすべてそうでした。
石鹸成分は赤ちゃんの弱い肌には向かないと考えられています。

そして、香り。
抱っこした時に髪の毛に、ほっぺに、頬ずりします。
赤ちゃんの持つ“赤ちゃんならでは”の香りも大好きですが、
ふわっと香ってくる、やさしい石鹸の香りも、やっぱりいい!!
香り文化と言ってよいほどのフランス。
ファーマシーでの出産のお祝いの定番が赤ちゃん香水とぬいぐるみです。
高級ブランドのボンポワンからも香り付きの保湿クリームが発売されました。
日本では無香料や天然成分だけで作られた物が良いとされていますね。
でも、やさしい、いい香りはそれだけでリラックス効果があり、
赤ちゃんをお風呂に入れていると、赤ちゃんだけでなく私まで気持ちよくなってくるのです。



 

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 column by  中村江里子/Nakamura  Eriko
1969年東京都生まれ
立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる
2001年にフランス人のシャルル エドワード バルト氏と結婚し、生活の拠点をパリに移す
妻であり、3児の母でもある
現在は、パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆、講演会等などの仕事を続ける
著書に「エリコロワイヤルParis Guide」(講談社) 、「エリコ・パリ・スタイル」(マガジンハウス)
  近著に「ERIKO STYLE暮らしのパリ・コラージュ」(朝日新聞出版)と多数
http://www.eriko-nakamura.com/