お仕事先にムリをいって、1年ぶりに行ってきましたオキナワの家!
愛娘の学校の先生との父母面談会があり、新しい先生にご挨拶がてらの訪問。
こういう機会がないと、多忙のパピーはなかなか家族に会いに行けないのだ(財布もキビシィーしーぃ)。
那覇空港で待ち合わせ、夢に見ていたごたいめ〜ん! 抱きしめあっての感動の再会!
という絵をパピーは勝手に想像していたが、5歳になった娘はむずかしいお年頃に成長しておりました。
クルマに乗り込んでも、恥ずかしがってこっちを向いてくれな〜い。
4月にTDLで会った時もそうだったが、スカイプの画面で見る姿は大きく見えるようで、実際に会うとその小ささに驚く。
娘の大きささえ把握できていない。そんなギャップに、離れて暮らす現実を思い知らさるのであった(泪)。
まずは面談へ。今回のクラスのD先生はお年をめしたどっしりとしたお方。
娘もマミーとパピーと同席が許され一緒に話を聞くことに。
「娘さんは特別問題はありません」。でも遠路はるばる来たので、折角なのでこんな質問をしてみた。
「娘はシャイのようでして、私たちには全然英語を話さないのです。学校ではどうなのでしょうか」。
すると先生は娘に向かってこういいます。
「おかしいわね。そんな姿を先生は見たことはありません。アナタはとても元気でおしゃべりなはずです。
さぁ、この本をママとパパに読んで聞かせてあげなさい」。
娘は小さな声でぼそぼそ……。「あらま。いつもの調子はどこへいってしまったのでしょうね」。
どうやら学校と家では違うようだ。英語は学校でしゃべるもので家ではしゃべらないと、本人が自己決定していたのだ。
恥ずかしいというキモチもあるのだろうが、感情のヒダは日々おねえさんに成長しているように思えた。
それがわかっただけでもみのりのある面談であった。
さて。今回は家族でまったり団らんモード、とはならずマミーと娘のおともだちとのイベントが設定されていた。
これがまた“どこでもともだち”マシンを持っている、社交的なマミーのパワー全開で、なんと1年ですでに盤石なオキナワコネクションを形成していたのである。
パピーはマミーにいわれるままに、初対面の方々とお食事会へと次々と足を運んだのであった。
まずはお友だちご夫妻がやっている、残波岬の近くにあるとても素敵なアイランドスタイルのCafé HANAHOUへ、我が家3名と渡嘉敷島でシェフをしている義弟とその彼女(多分)とともに訪れた。
ミニチュアダックスフンドのバディも加わり楽しいひとときを過ごした。
次の夜は娘のフラ関係のおともだちと、嘉手納の住宅地のなかにある隠れ家的もつ鍋屋さんへ。総勢9名(うちこども2名)。盛り上がる大人を尻目に(下戸のしらふ約1名=私)、
いじけた娘はグースカピー。鍋をたんまり食って、その後我が家で二次会へ突入。
「@@はアホや」(@@はマミーの名前)と、娘のフラのインストラクターをされている方のご主人。マミーは真性アホなので、誉め言葉と勘違いしていてとても嬉しそう。
「その亭主のアンタもアホやっ!(笑)」。ご主人はギャグの天才なのである。
「やめなさいよ! 今日会ったばっかりなんだから失礼でしょ」と奥様。
「ハハハハ」。島酒がどんどん空いていく。こうして楽しいオキナワの夜は更けていく。
帰り際にみなさんがそれぞれオレの手を握り、またはハグしてこう言い残していった。
「@@のことはまかせて」。えっ、娘じゃなくて? アホはともだちをつくりやすいようである(泪)。いつもご迷惑をおかけしています。メルシ〜ィボ〜ク〜ゥ!
次の日は学校関係のマミー&パピー、そしてこどもたちとステーキハウスでご会食。
みなさんハロウィンパーティからのお帰りのようで、コスプレ状態。
じつは娘は行く前からちょっとドキドキ気味だった。
どうも好きなオトコのコがこのなかにいるらしい。
こどもだけで集まって楽しそうに遊んでいるが、なんだか緊張している様子。
こういう感受性を持ちあわせているところはパピー似かな。
と肉を頬張りながら思ったりして(笑)。
自分はこんな小さい頃に、恋という概念を持ち合わせていただろうか。
娘はどんどんオンナのコになっているようである。
いろいろな方にお会いでき、とても楽しい日々であった。ニフェーデービル(オキナワ語でありがとう)!
こちらの心配はどこ吹く風で、オキナワ妻と愛娘はしっかりコミュニティのなかで生活していた。
まさにフレンチコネクションならぬ、オキナワコネクション。普段のスカイプでは知り得ない、マミーと愛娘のリアルな生活。
オキナワでいう「結」という結びつきに支えられた生活。親子二人の家庭、学校のほかに、別の世界を持つことはいいことだと思う。
一つの集団ではなく、複数の集団に関わることは、それだけ成長していく段階で社会化の多様性を持つことだから。
これはマミーの社交性の賜物だろう。
反面、一番かわいいとされる時期に一緒にいられないから日々の成長を体感できず、さらにその社会化の過程にパピーの存在はない。
そんな喪失感が重くのしかかる。逆単身パパは愛娘日記ではなくトラベローグしか書けない。
逆単身パパの孤独。なんて本が一冊書けちゃうかもしれない。
column by 細村剛太郎/Hosomura Gotaro
アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどを放浪後、出版社にて雑誌・書籍編集者として勤務
退社後、フリーランスとしてメンズ雑誌、広告、ウェブマガジンなどで活動
十数年前、ユルい空気に誘われ東京から湘南に移住し、波と戯れる
家族の沖縄移住を機会に、いい年こいて某大学院文化科学研究科に在籍
新メディアを研究中
5歳の女の子のパパである