-005.ヴァンヴの蚤の市<1>

今回は14区、パリの南ギリギリにあるヴァンヴの蚤の市をご紹介。正確にはマルシェ・オ・ピュス・ドゥ・ラ・ポルト・ドゥ・ヴァンヴ(Marché aux Puces de la Porte de Vanves)と呼ばれます。ポルトとは門の意味があり、昔パリに入る門の一つだったわけです。屋外の蚤の市だけど、雨天でも開催。祝・際日に重なろうが年中、土日にやっています。商人は約人が構えていて、スタンドは250あるといわれてるけど、そんなにはないでしょう。クリニャンクールのように広くなく、ここはゆっくり見てまわって、ちょうど2時間ぐらいで疲れもせず、集中力が衰える前に終了できるのが魅力です。皆さんの中にもファンが多いことでしょう。夏のヴァカンス期間は業者が変わることもありますが、ほとんどいつも同じメンツが出ているので、通ううちに顔を覚えて、いいものを持っている人も見えてくる。内容は18世紀、19世紀~1900年ごろの家具やオブジェ、アール・デコ、1950~1970年代の家の中のもの全てという感じでいろんなものが溢れ返っています。古書、キッチン、メルスリー、玩具などなど、専門に扱っているところも多いので、探しやすいし、一緒くたにあるところも宝探しみたいで楽しいのです。アンティークとブロカントがちょうど良く混ざっているうえ、仰々しいアンティークは少ないので、馴染みやすい。両日とも一応、7時~13時となっていますが、狙いはやはり土曜日の早朝!決戦です。日曜日はゆったりと9時に陳列している業者もいるぐらい。12時を過ぎるとボチボチ片付け始める人もいるのでご注意を。今回はカーニバルの衣装が山と積まれているスタンドがあり、子供たちが群がって大人気。ベビー・カーの親子連れや犬連れもいたりと、週末の朝の散歩にもピッタリのようです。

<11月後半~ パリのブロカント、V.G.予定>

11/26-18 3区/Rue de Bretagne(500スタンドでお勧め!)

11/27-28 10区/214, rue La Fayette:14区/Place Jacques Demy:16区/Rue Gros
12/3-12 6区/Place St-Sulpice (ヴィンテージ&デザイン)
12/4-5 11区/Boulvard Richard Lenoir
12/5 13区/Stad Charlety (スタジアム)
中止・延期になることもあります。ご了承を。(早朝・午前~18hごろまで)

今月の「小躍りしながら購入した逸品」-005.
もう、絶対 買い! 逃しませんで~ の一点。

 

ホーロー、陶器製でみんなが探している香辛料いれセット。
木製は珍しく、木のぬくもりと手描きがオツです。

今月の「なんでまた こんなの買っちゃったんだろう・・・」

 

色が気に入って購入のウールの小片。何に使うか・・・?
今のところ、ちょっと後悔。

今月の「これは何でしょう?」-005.
これは何に使うもの?と聞いて見なくちゃ、わからない。

 

ヒント: ディスプレイ用で、いろんな長さあり。

*004の正解:<耳掻き>
はい、本当なんです。メタルで耳を傷つけないかと心配ですが。50年代ごろ?

colunm by Takaki
ジャーナリスト、コーディネーター、クリエーター
何でもコーディネートしちゃいます
ブロカント品のバイイングもメイン仕事の一つ
BRUTUS誌にパリのコラム連載中