冬時間に切り替わり、ますます寒くなってきたそんなパリから2号目もお届けします。
今回は授乳にまつわるお話しです。
新しいbébéも生後3ヶ月。母子の授乳の息もピッタリ合ってきました。
日本でも出産のときにはリストのような物が産院から配られると思うのですが、
フランスでも同様、いろいろな物を揃えて出産&入院に備えます。
(リストについてはまた違う機会に詳しくお話ししますね。)
そのなかで、3人目にして初めて使ってみたのが右のムラサキのチューブに入ったジェルです。
赤ちゃんを産んで今まで使っていなかった乳首を3時間に1回、多い時には1時間1回と酷使します。
そのため、肌や乳腺などにダメージを受ける場合があります。
長男のときには乳腺炎をひどくしてしまい1ヶ月で母乳を終わりにしてしまったので、
そんな痛んだ肌を守る、痛む前に肌を守るためのジェルを産後からすぐに使い始めました。
私が使っているのが「LANSINOH」というメーカーのpour la peau irritréeです。
クリニックの持ち物リストに書いてあった物です。
授乳のあとにジェルを塗り、次の授乳の時には拭き取りせずにそのまま授乳ができます。
それに加えて、ジェルなのでクリームタイプより伸ばしやすい、この手軽さも魅力なんですね。
お腹の空いた赤ちゃんは、ジェルを拭き取るという簡単な作業も待ってはくれません。
大人ひとりだったら何でもないひと手間が、ママの手助け無しでは何もできない新生児。
このカップリングのためにちょっとした手間も省けることは省く、
という意気込みを感じる商品がヨーロッパにはたくさんあると感じます。
そして、写真の上に方にある透明の乳首サック。
乳腺へのダメージが大きく、授乳が苦痛の時に被せて使います。
肌をしっかり守りながら授乳できるので、入院リストに毎回ありました。
私は幸いまだ使わずに済んでいますが、授乳期中は家に常備しています。
産後は体力も落ちていますし、新生児との生活リズムは今までとはまったく別のものです。
そんな生活を、より快適に過ごすための物もたくさんあります。
例えば、白のボトルのリキッドソープは、産後、生理、手術後に使う専用の物。
これもリストにあった物です。
刺激も少なく殺菌作用も有るようです。
このように、いろいろな症状ごとに細かく製品が揃っている、
フランスは薬局文化もきちんとあるんですね。
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column by 中村江里子/Nakamura Eriko
1969年東京都生まれ
立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる
2001年にフランス人のシャルル エドワード バルト氏と結婚し、生活の拠点をパリに移す
妻であり、3児の母でもある
現在は、パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆、講演会等などの仕事を続ける
著書に「エリコロワイヤルParis Guide」(講談社) 、「エリコ・パリ・スタイル」(マガジンハウス)
近著に「ERIKO STYLE暮らしのパリ・コラージュ」(朝日新聞出版)と多数
http://www.eriko-nakamura.com/