私の子育てコンセプトは型にはめない。ですがこれがなかなか難しい。自由で奔放でいてほしいけど、行儀や勉強はちゃんとしてほしい。ということで文化教育においてそのコンセプトを押し出そうとしている今日この頃です。
本、映画、音楽、大人向け子度向けの域を越えてお互いに楽しめるものがたくさんあると思います。テレビのない我が家では、映画選びの比重は重いんです。日本での青春時代の多くの時間を映画館で過ごした私。特にイギリスのマイナーな映画や東欧のアニメなどに出会いとても刺激をされました。その中でも特に私と2人娘の一番押しはヤン・シュヴェンクマイエルの
"アリス"です。もちろんアリスは不思議の国のアリス。ディズニーのアリスはクラシックで好き、最近のティム・バートン作にはがっかり。ヤン・シュヴェンクマイエルのアリスはまるで私のコンセプトぴったり。自由で楽しく自分の世界観を打ち出しているとてもよ作品だと思います。でもだめな人はだめだと思います。この監督はアリスのほかに短編もお勧めです。
お次はユリ・ノルシュテインのアニメーション。
ロシアの作家でほとんど詩を読んでいるような画像作り。
絵本も出ています。なんと私の絵本は直筆サイン入りを持っているのが大自慢。
去年ポンピドゥーセンターで行われたカルダー展には娘と何回も行ってしまいました。
そこで何年も前から捜し求めていたLe Grand Cirque Calder 1927 を購入。
いい年のおじさんのカルダーが子供のように自分の創った動物や人を操っている姿が大好き。
特に上の娘は手作業が大好きでこの映画からインスピレーションを受けて工作を楽しんでいます。
下の子4歳児は展覧会場でJosephine Berkerのvideoに釘付け。
ほとんど展覧会は見ていませんでした。
最後は最近友達に貸してもらったチェコスロバキア製 "千一夜物語" タイトルは
"シンドバット"Karel Zeman作です。
中近東の物語が東欧の作家によって創られているところがとても興味深いんです。
切り絵の様な独特な画像作りで昔の猫目小僧を思い出してしまう動きが面白いです。
少しマイナーな映画を中心を選びましたが普通のサリーちゃんやアンパンマンなども見ています。
でも上の子7歳児の映画デビューはティム・バートンの”Mr.Jack”でした。
ハハハ。
colume by 佐奈枝 ビラロフ /Sanae Bilalov
Dessinatrice/アンティーク屋店長
東京でグラフィックデザイナー、
パリでテキスタイルデザイナーを経て
今は古いアクセサリーや素材を扱う仕事をしている
絵描きに戻る準備中
役者の夫とふたりの娘のと4人暮らし