今月からコラム連載が始まります。赤ちゃんやこども、そして私が愛用している物などをお届けします。
さて、今回はこの小さなスティックに入った液体のお話です。
Sérum Physiologiqueといって日本語だと生理食塩水。
体液と同じ成分の水なので、目や鼻などに入れた時に痛くない。
生後その日から大人になっても使う、フランス人にとってはとても身近な物。
基本はお鼻のお掃除。
寝かせた赤ちゃんの顔を横に向かせ、上になった方の鼻の穴にSérumを勢い良く入れます。
そうすると下の鼻の穴から食塩水と鼻の中の汚れが流れ出す。
もしくは、コットンを鼻の大きさのこよりにして、そこに食塩水を含ませ掃除する。
ちょっとでも鼻の状態が悪ければ、生理食塩水でどんどん洗い流すことをDr.もすすめています。
そして、このサイズは1回使い切り。
まだ体が小さい新生児にとって、とても衛生的だと思います。
外出時の赤ちゃんポーチにも必ず入れて持ち歩いています。
目や口の汚れなどを拭き取るにも使います。
飛行機でキャビン・アテンダントの女性が目薬代わりに使っていて、なるほどと思いました。
それだけ刺激も少ないんですね。
実を言うと、少々荒っぽいようなこの鼻掃除、私としてはできればやりたくないんです。
かならず5秒間ぐらい赤ちゃんはフェ〜と真っ赤になって泣きます。
でも、鼻の調子が悪い時などは授乳前にお掃除をしてあげれば美味しくおっぱいが飲める。
と、心を鬼にして朝晩は必ずですが、それ以外の時にもピュッとお掃除してあげます。
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column by 中村江里子/Nakamura Eriko
1969年東京都生まれ
立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる
2001年にフランス人のシャルル エドワード バルト氏と結婚し、生活の拠点をパリに移す
妻であり、3児の母でもある
現在は、パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆、講演会等などの仕事を続ける
著書に「エリコロワイヤルParis Guide」(講談社) 、「エリコ・パリ・スタイル」(マガジンハウス)
近著に「ERIKO STYLE暮らしのパリ・コラージュ」(朝日新聞出版)と多数