我が家にはターンテーブルが4台ある。ポータブルタイプも含めると6台。
これらのターンテーブルをフル稼働させての自宅DJが週末のお楽しみ。
ヒップホップからジャズ、ハウス、ロックまでなんでもありだけど、踊れる音楽じゃないとやっぱり盛り上がらない。
最近いちばん盛り上がったのはフランスのデュオ、Jamaicaの“Short and Entertaining”。
音楽を流すやいなや2歳のエイミが「ママ、踊ろう」と私の手をとってステップを踏み出し、4歳の息子も負けじとなぜかブレイクダンスを披露。
こうして疲れ知らずのキッズにクタクタになるまで付き合わされるのが常になっている。
そもそもクラブもライブハウスも大好きで、常に踊りまくってた私。
こどもができて、自分の生活もすっかり変わるんだろうと思っていたけれど、なんのことはなく一緒に音楽を楽しむ相手が増えたようなもの。
なにしろ息子のジョーは1歳のときにヘッドフォンをしながらターンテーブルを回し、「いまデージェーしてるの」とのたまわった。さすがおなかの中にいた頃から四ツ打ちに反応していただけのことはある。
この反応にもしやと思い周囲のパパママにリサーチしてみたら、レゲエ好きのパパは「うちの娘は横ノリだよ」と自慢しきりだし、ロック好きは「ギターリフがたまらないみたい」とおっしゃる。……親バカ?
それもあるかもしれないけれど、おそらくこどもは親の「楽しい!」「好きだ!」という気持ちに敏感に反応するんだろう。
大好きな人(=親)が笑顔になる音楽ならこどもも心底楽しいって思うんじゃないだろうか。
だとしたら、童謡やクラシックと同様に、ロックだってレゲエだってなんだって楽しんで聴いたらそれはそれで立派な情操教育になってるんじゃないか?
そんな勝手な理論を基に、我が家では今日も雑多な音楽が流れている。
『Today’s Set List』
Corinne Bailey Rae“Put Your Records On”/Dennis Wilson“Lady”/Unkle“Heaven”/Certainly,Sir“Rave Review”/
Phoenix“Lisztomania”/Jamaica“Short and Entertaining”/Lou Reed“Street Hassle”
Column by 桑原亮子/Kuwahara Ryoko
エディター/KID'S DISCOディレクター
カルチャー誌のエディターを務めながら
原宿のアートスペースVACANTにてこども同伴音楽イベント
「KID'S DISCO」を不定期開催
4歳の息子と2歳の娘と踊りまくりの毎日
8月7日、8日KID'S DISCO IN SUMMER SONIC開催
http://www.summersonic.com/2010/attractions/11.htm