-004.冬をたのしむ-2

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アトリエ冬-2

 

成形した作品が無事に焼き上がり、子ども達が色付けにやって来ました。みんな、どんな色にするのか、

すでにイメージが出来上がっていたようで、説明している最中も、目は自分が使う色の絵の具の方を向いていました。

クリスマス気分も最高潮に盛り上がっているこの時期だからか、金や銀のヒカリモノや、

赤や黄などの華やかカラーに人気があったようですが、色合わせはやはり、どれも個性的。

大人には想像もつかないような組み合わせの色使いを楽しんでいました。 

フィーリングだけで選んでいるように見えても、実はそれぞれに表現したい色世界があるみたいなのです。

出来上がった作品を見ると、「スタイル」が見えて来て、それがまるでひとりひとりの世界観を表しているようで、

とても興味深かったです。

素焼き後のまっさらな状態から、こんなに楽しく、オリジナリティ溢れるアート作品に進化するなんて毎回のことながら、

子ども達の内なるパワーに驚かされます。

元気いっぱいの子ども達と一緒に過ごした後は、エネルギー(私は癒し成分と呼んでいます)をたくさん貰って、

アトリエが始まる前より元気になっている私です。

 

おやつ

 

-アーモンドミルクと豆乳のパンナコッタ、ジンジャー風味のオレンジとマンゴー添え

-マロングラッセ&マロンクリーム入りガトーショコラ

-抹茶とホワイトチョコレートのフィナンシェ

-100%洋梨ジュース

 

季節のおやつを用意してくれるのは、フランス女性キュイジニエのモード・ガスニエ・デュビュイさんです。彼女の料理は、「美味しく、新鮮で、クリエイティブ」。まず、美味しさを楽しむこと、そして季節の新鮮な食材を使うこと、さらにオリジナルに表現されていること。これらがポイントなのだそうです。特に、季節の食材にこだわることを大切にしています。ビオ食品に対する考え方も、エコに対する考え方も、全てが繋がっていて、彼女の生き方にも深く関わっています。これまで、パリや地方の様々なレストランでの経験がありますが、最近では、外務省内のランチやディナーを担当していたそうです。

 

現在、パリに新しいレストランを立ち上げる準備をしている最中ですが、それまでの間に、相棒のクララさんと一緒に「パッサント(=通りがかりの人、の意味)」という名で出張料理人をしています。予算内で新しいメニューを考えたり、その場に応じてプレゼンテーションを変えたり、、、とても楽しんでいるそうです。紙皿等は使わず、リサイクルショップで購入した安価でお洒落な食器を使っている(引き取らずにお土産代わりに置いていくのだそう)のも、環境に対するこだわりです。

 

今回のおやつに使われている食材も、全て季節のものです。洋梨のジュースは、リンゴと洋梨しか作っていない果物業者のものだそうで、子どもたちに大人気でした。パンナコッタは生姜のピリピリが効いた感動ものの新しい味、ガトーショコラはマロンとのハーモニーが絶妙で、フィナンシェはほろ苦と甘さが繊細な味わいでした!

 

Les Passantes

contact@lespassantes.fr

 

 

 

 Column by 関美智子/Michiko Seki
フランス在住セラミック作家、アトリエCERAMICHI主催
コンテンポラリーでありながら同時にナチュラルな美しさも表現したセラミック作品を創作
レストランやカフェの器なども手がける
その他、展示会でアート作品を発表
セラミック(陶芸)をベースに様々なクリエイティブ活動を広げている
www.ceramichi.com