-010.フランス塗り絵事情

フランスの塗り絵はとてもバラエティーに富んでいて、それぞれに世界観をもっています。

手に取った時点でそのなかに子供達を引き込む力が有る。


色をいれていくと少しずつ自分の物語が広がってゆくのは、絵本では味わえない楽しみだと思います。

大人も挑戦したくなるようなクリエイティブなものも中にはあり、そんなものを選んで
夏休み、電車での移動時間などに親子で一緒に楽しむのもおすすめです。

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<歴史、歴史的建造物>

 ルネッサンスの服飾や、中世の騎士、お城、お姫様、スペインのタイル、エッフェル塔やロンドンブリッジなど。
展覧会やブックショップ、お土産物屋さんで購入可能。
様々な時代にタイムスリップ。知らなかった事をたくさん発見する喜びも。


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<生活、文化>

世界各国の生活様式、自然(季節)、文化、動物など。
おもちゃ屋さん、ブックショップ、展覧会などで購入可能。
世界旅行の楽しみ。地球上の気候、風土に基づいた文化、動物の分布など、あそびながら身につけられる。


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 <作家、イラストレータ>

 版画タッチのものからポップなものまで。
おもちゃ屋さん、ブックショップで購入可能。
色を入れる事で下絵がどんどんかわって、自分の絵になってゆく楽しみ。

 

そして、

<ー塗り絵の楽しみ方
小さな子供はもちろん、小学校中高年まで、時間をかけて取り組めるものもあり、年齢によって学習目的が違う。
幼児:色エンピツ、フェルトペンをつかう練習、ものにあった色を選ぶ、状況と関連するもの(海ではヨットなど)の学習 。
小学校低学年:はみ出さないように仕上げるなど、集中力をたかめる。
小学校中高学年:自分の好みの色を選ぶ。一つのものを仕上げる達成感。新しい世界の発見。学習テーマの補助教材としても有効的。
親子や、子供同士で相談しながら一つのページを仕上げるのも楽しい。

 

こうやっていろいろな塗り絵を手に取ってみる。実は今まで、娘にはあえて塗り絵を与えていなかった。

自分で描いて、塗って、自由な発想を大切にしたかったから。

でも、フランスの塗り絵に多く触れる機会があり、絵とは違った魅力に気がつきました。

column by 山村幸子/Sachiko Yamamura
1997年よりパリ在住。夫と9歳の娘の3人家族。インテリアデザイナー
パリ左岸の日本人ママたちとLes crayons de couleurを立ち上げ

東日本大震災の被災地のこども達にフランスの塗り絵を送っています