-009.空き箱で太鼓!

みなさん、お元気でしょうか?
パリは、暖かくなったり、寒くなったり。。。みなさん、風邪にご用心!
今回は、靴の空き箱を使って、太鼓を作ってみました。靴の空き箱がなかたら、お菓子の空き箱などで代用してください。

 

準備するもの:靴の空き箱、色紙、のり、テープ(太いものと細いもの)、はさみ
※ はさみを使う作業は、大人の人にお願いするか、必ず大人の人と一緒に作業して下さい。

対象年齢:6歳以上

 

所要時間:15分

1. 幅の広いテープで箱にテープを張っていきます。 ポイント1:テープは、ピン!!と張りましょう!!
2.テープとテープを少しずつ重ね合わせて、端まできれいに張っていきます。

 

3.箱のデコレーション。大きさに合わせて色紙を切ります。 4.のりで箱に張っていきます。 5.箱の周りをテープで一周します。

 

 

6. 今度は、細いテープを使って、首から下げる紐を作ります。

テープを適当な長さに2本切って、張り合わせます。
ポイント2:テープの1本は、もう1本より少し長めに切って、のりしろを作って張り合わせます。
7.テープののりしろ部分を箱にくっつけたら、できあがり!

 

 

 

箱は、しっかりしたものを選んでください。ピンッとキレイにテープが張れます。
首から下げて、ペンなどでドンドン太鼓を鳴らして下さい。

あまり音が大きくないので、沢山たたいてもご近所迷惑になりません。

でも力を入れすぎてテープが破れてしまわないように注意です。

幼稚園のころから小学6年生まで、私は商店街が主催する太鼓たたきの会に参加していました。小さいコから小学生までが、背中に小さな太鼓を背負っ て列になり、大人たちが叩く大太鼓のリズムに合わせて、前のコの背中の太鼓を叩き、「いよ!」というかけ声で手をあげたり、「はい!」と言いながら、ク ルッと180度回転、今度は、後ろにいたコの背中の太鼓を叩き始めます。街のお祭りでパレードしたり、公民館の舞台に立ったり。 小学5年生の時のお祭りは、私にとって大切な思い出。大好きなおじいちゃんが見に来てくれた最後のお祭りでした。

私のおじいちゃんは、戦争で傷を負い、右腕の肘から下をなくしていましたが、とっても器用、片手でボタンも留めるし、自転車にも乗っていました。 でも年をとると自転車で転んでケガをして、その度におばあちゃんから「危ないから」と怒られて、シュンとなって。おじいちゃんのおでこに絆創膏を張った顔 が懐かしい。

5年生の夏、お祭りの前日にもおじいちゃんは、自転車でケガをして、おばあちゃんに怒られて、外出禁止、もちろんお祭りにも行ってはいけないことに。 でもおじいちゃん、こっそり抜け出して、お祭りに来てたんです。 パレードのスタート地点、街の人たちが沢山集まって、ごった返していました。そんな中、どこからか、何か、熱い視線を感じた私、ふと顔を上げる と、人ごみの中におじいちゃん。カメラを手に私を見ていました。私はこれから始まるパレードと人の多さに緊張してたから、笑顔で応えることはできなかった けど、「あ、おじいちゃん」と思って、格好良く太鼓をたたき出したのを覚えてます。

その年の冬、おじいちゃんは天国へ。だから、これが最後のお祭りでした。私は、あのときのおじいちゃんの顔をしっかりと思い出すことができて、涙が止まらなくなってしまいます。私を思ってくれて、私を見に来てくれた。ずっと忘れないおじいちゃんの顔です。

そうそう、おじいちゃんは、天国へ行ってからそのあと、私の学校の帰り道に現れたのでした。この不思議な瞬間のお話は、またいつか機会がある時に。

column by 酒井祥子/Sakai Shoko
2007年よりパリ在住
音楽イベントで子ども向けのアトリエを
企画・担当したのをきっかけに
フランス、ベルギーのイベントに参加
子どもと一緒に楽しむ仕事を模索中