-003.リトル・ランボーズ

ベックやレディオヘッド、ファットボーイ・スリム、ブラーなど錚々たる面子のミュージックビデオを手掛けてきた

ガース・ジェニングス。その彼が手掛けた映画『リトル・ランボーズ』が日本でも公開されました。

『ランボー』に影響を受けた二人の少年が映画作りを通して友情を深めていくこの映画は、監督自身の体験を基にしたもの。

”夢の出発点”や”モノを作る喜びの原点”が、なにもかもポップだった80年代へのオマージュたっぷりに、

ほろ苦い現実も交えて描かれています。

「ボクたちの想像力と友情が世界をちょっとだけ変えるんだ」

この映画の根底に流れるこの考え方に、私はとても共感を覚えました。
子どもたちにとって現実はあまりに大きくて、とても全部を変えることはできないけれど、

心のあり方や人との関わりで少しだけ世界を変えることはできる。

なにか辛いことがあったときに、ちょっとだけ頑張ることができたり、逃げ込める場所があったりーー

その小さな変化がとても重要なのだと思います。

この中で描かれたのは「映画作り」でしたが、そんな変化をもたらしてくれる「なにか」は様々なカルチャー、

クリエイティブすべてに通じるもの。もちろん音楽にも。

そこで10月に、この映画の公開を祝して「KID'S DISCO for Little Ramnows!」と題したイベントを開催しました。

映画の中に出てくる娯楽室(小学校高学年の生徒のみが入れるダンスホールのような場所)を再現し、

映画の中のようにこどもたちに踊ってもらおうというもの。大人気のDJ DARUMAさんと、

VJ+DJユニットonnnacodomoさんが登場し、フロアは大盛り上がり。映画会社さんのご協力もあり、

プロの美容師さんによるヘアセットブースも併設。バルーンのオブジェや何百本と用意された色鉛筆、

ずらりと並んだRodyと、盛りだくさんの内容になりました。

映画会社の担当の方も、イベントを共同主催したVACANTの方も、KID'S DISCOのことをよくわかっていてくださって、

同じところを見てる方との作業は本当に楽しかった。

「こどもビジネス」みたいな関わりではなく、「まだ心の柔らかいうちにいろんな物事に触れて、

自分なりに咀嚼するというのは本当に大事だよね」っていう、とてもあたたかな雰囲気。

ぽかぽかとした気持ちを味わせてもらい、とても幸せでした。

こどもたちにも、想像力や友情を与えられる場所になっていたことを祈ります。

『Today’s Set List』
Drake feat. Alicia Keys "Fireworks"/Aeroplane "Caramellas"

/MGMT "Congratulations (Erol Alkan's Re-Work)/Digitalism"Blitz"N.E.R.D. "Hyptonize U"

/Cee-Lo "Forget You"

Column by 桑原亮子/Kuwahara Ryoko
エディター/KID'S DISCOディレクター
カルチャー誌のエディターを務めながら、原宿のアートスペースVACANTにて
こども同伴音楽イベント「KID'S DISCO」を不定期開催
4歳の息子と2歳の娘と踊りまくりの毎日